あなたは、作詞をする上で何を一番大切にしているのでしょうか?
作詞はもちろん言葉を扱うので、スキルは大切ですが、それ以上に大切にしなければならないことがたくさんあります。
当記事では、現役作詞家が作詞をする上で特に大切にしたい3つのポイントについて解説していきます。
今回ご紹介する3つのポイントを抑えるだけで、あなたの作詞が前よりも格段によくなりますので、ぜひご一読ください。
伝えたいことを明確にする
作詞はある日突然言葉が降ってくるという天才肌の人もいますが、多くの方は日常生活で次のようなことを意識しているのではないでしょうか。
- 言葉をノートに書き留める
- 思いついたフレーズをスマホに保存しておく
こうした作詞の材料を常にメモしておくことは大切ですが、このような言葉を1曲に詰め込むだけでは伝えたいことが伝わらないというデメリットがあります。
楽曲というのは、テーマもしくはコンセプトというものがきちんとハマっていないと成立しません。
伝えいたいことを明確にするには、あらかじめ伝えたいことがなんであるかを決めておくのがよいでしょう。
テーマを決める際は、「友情」や「恋愛」など漠然としたテーマを決めるのではなく、彼氏に振られて落ち込んでいる友達を慰める歌詞など具体的に決めておくことが作詞をスムーズに行う近道です。
また、構成上では一番伝えたいことをサビに置き、AメロやBメロで出来事や情景、シチュエーションなどをもってくるとより伝わりやすくなります。
自分の本心と向き合って作詞する
作詞は想像力や感受性が豊かであれば、実際に自分が経験していないことでも歌詞にできる人はたくさんいます。
しかし、より想いを伝えたいのであれば自分の本心と向き合うことは大切であるといえるでしょう。
仮に自分の思っていないことを書いてしまうと、作詞をする本人が歌う場合は特にファンに本心ではないことが伝わってしまいます。
では、どのようなことを書けばよいのかといえば、親しい人に言いたいけど言えない恥ずかしい気持ちを綴ることです。
他人が一番聞きたがっている部分は、言葉にすることのない本当の気持ちです。
共感を得やすい歌詞というのは、隠された気持ちを表に出しているものが多いのです。
オリジナルの表現を使おう
伝えたいことを明確にし、自分の本心と向き合っても、吐き出す言葉がストレートではオリジナリティが失われてしまいます。
例えばラブソングを作る際に「好き」や「愛してる」といった言葉を乱用すれば、伝えたいことは伝わるような気がします。
しかし、恋愛詞では好きという直接的な言葉を使わずに好きという気持ちをどれだけ伝えられるかが重要です。
聴く側に良い歌詞だけどこういう言い回しってあるよねと思われてしまえば、楽曲としての価値が下がってしまうのです。
とはいえ、一般の方が知らないような難しい言い回しをたくさん使えばよいと勘違いしてはいけません。
難しい言い回しはかえって伝えたいことが伝わらなくなる要因になってしまいがちなのです。
言葉自体はわかりやすいけど奥が深いを心掛けられるようになると、あなたの作詞スキルもあがったといえるのではないでしょうか。
3つのポイントを意識して作詞してみよう!
いかがでしたでしょうか。
当記事で紹介した3つのポイントを抑えることができれば、あなたの作詞の作業スピードは格段にあがります。
何もない状態で漠然と書き始めるのではなく、ある程度の全体図を想像した上で作り始めるのがコツです。
終着点がみえれば、そこに向けて繰り返し作業をするだけなので、あっという間に作詞が完成します。
今回紹介した内容は基本的に詞先での作詞を想定していますが、曲先であっても通用するポイントです。
意識して作業してみてください!