おさえておきたいクラシック向け定番エチュード4選

クラシックサックスの基礎を学ぶにあたってエチュードは有益です。
ロングトーンや音階練習も大切な基礎練習ですが、曲に近いエチュードはより実践的な練習になります。
よくクラシックサックスのレッスンに用いられる定番エチュードを紹介しますので、本格的にクラシックを学びたい方はチャレンジしてみてください。

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エチュードの必要性

基礎練習のロングトーンや音階練習のような方法では、無機質な練習になりがちです。
また、跳躍の練習などをしていても実際の曲では、規則的な動きばかりではないですし、もっと複雑なことも多いですよね。
より楽曲に近く、実践的な基礎を学ぶ方法なります。

なぜエチュードなのか

エチュードは、日本語で「練習曲」。
曲と名の付く通り、無機質な基礎練習と違って音楽的な練習ができます。
メトロームと合わせてとにかくコツコツと練習することに、飽きてしまっている方も楽しめると思います。
基礎練習と一番異なるのは音楽的表現の練習になるところにあります。
表現は、楽曲かエチュードで学ぶことになりますが、楽曲で学んでいくには1曲あたりが長く時間がかかってしまいますよね。
そこでエチュードを用いれば短い曲で、さまざまな曲調の表現が学べます。

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おすすめ・定番エチュード

音楽大学など専門的にクラシックサックスを学ぶ人も使うような定番のエチュードを紹介します。
人によってはここで紹介する以外のエチュードを活用することもありますが、ほとんどのプレイヤーが一度は通っているようなものです。

ラクール「サクソフォンのための50の易しく漸新的な練習曲」全2巻

音楽表現が学べる初級者向けエチュードです。
二分音符ばかりの曲から始まり、シンプルでキレイなメロディーの曲が多くなっています。
技術的な難易度はやさしめです。
少しずつ細かな音符も並んだ曲も出てくるので、初級者も徐々に技術を身につけながら音楽表現を学べます。
メロディーの抑揚や音量の変化、アーティキュレーションの表情付けなどにより表現力の向上に役立ててください。

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クローゼ「25の日課練習」

技術が学べる中級者向けエチュードです。
技術練習に特化したエチュードになっており、簡単な音階練習に近い内容なので基礎練習と変わらないように感じてしまいます。
しかし、徐々に跳躍を含んだり曲らしくなって楽しめるようになっていきます。
ラクールで学んだ音楽表現をちょっと意識しながら技術練習にも活かせるとより効果的な練習になりますが、最初はリズムやフィンガリングなどに気をつけて進めてみる方が吹きやすいです。

ベルビギエ「18の技術練習、または練習曲」

技術が学べる上級者向けエチュードです。
曲らしさはありますが「技術練習」というタイトルの通り、技術特化のエチュードでクローゼよりも格段に難しくなっています。
技術系のエチュード全体に言えることですが、なんとなく吹けるようなものではないため、ゆっくりからコツコツと練習を繰り返してみてください。
フィンガリングが苦手な方でもベルビギエを進めていければ、かなり技術力が上がって自信がついてくると思います。

フェルリング「サクソフォンのための48の練習曲」

音楽表現が学べる上級者向けエチュードです。
フェルリングは、音楽大学の受験課題にも用いられることがあります。
受験でも使い、学校でのレッスンでもさらにやり直したり、かなり学びが多いエチュードです。
音楽表現がメインですが、十分な技術力も兼ね備えていることが必要になります。
元々オーボエのエチュードをサックス用に編曲したものなので、美しいメロディーの曲が多いので楽しみながらしてみてください。

まとめ

今回紹介したエチュードの中で、「ラクール」と「フェルリング」はエチュードでは珍しく、プロのプレイヤーによる録音音源が発売されています。
音源を購入して参考にしてみるのもおすすめです。
どちらも音楽表現系のエチュードなので、どう表現したらいいか迷ってしまうこともありますが、よく分からないところは真似して練習していくのも有効な練習になります。
本格的にクラシックサックスを楽しむために、まずはラクールの楽譜と音源をそろえて取り組んでみてください。

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