あなたは作詞をするときに
どのようなことを意識しているでしょうか。
特別何かを意識しているという方もいれば
そうでない方もいるかと思います。
しかし、作詞は適当にすればよい
というわけではありません。
聴いてくれるあなたのファンに
メッセージが届かなければ意味がないのです。
「でも、一体どうしたらよいの?」
当記事では、作詞の仕方について悩んでいるあなたに
現役作詞家がメッセージを伝える
作詞のコツの基本を伝授します。
5分程度で読める内容ですので
ぜひご一読ください。
基本テク① 擬人法を使用する
擬人法を使うと、イメージが伝わりやすく
共感を得やすくなります。
人間以外のものを人間に見立てて表現するものです。
よくわからないという方もいるので例をあげます。
- 鳥がうたう
- 風がささやく
現実の世界では鳥はうたっているかわかりませんし
風はもちろんささやきませんよね。
難しく感じるかもしれませんが
実は多くの方は中高の国語の時間に学んでいます。
擬人法はイメージを伝えるのにも有効ですが
普段から考えることで感受性の成長に役立ちますので
取り入れるようにしましょう。
基本テク② テーマとストーリー
作詞において
曲のテーマとストーリーを考えることは重要です。
テーマを作るには
日常で起こったことや経験から抜粋するのが基本です。
生きていれば
心境が変化するタイミングがあります。
恋愛であったり、進学や卒業、就職、引っ越しなど
人生にはイベントがさまざまです。
あなたが経験したことは、
実はこの世界のどこかの人に
共感を得られるメッセージにつながる可能性があります。
よって伝わりやすいテーマを選択したいのならば
誰もが同じような思いをするだろうなという部分に
注目するようにしましょう。
また、作詞において
ストーリーを組み立てることは大切です。
作詞は短いながら
1本の短編小説を読んでいるかのような内容が
凝縮しています。
そのため、登場人物の設定
それが誰の視点であるか。
このような部分について考えなければなりません。
曲の構成を考えることも重要です。
AメロやBメロでは
情景やサビにつながる主人公の心情を歌い
サビでは共感を得やすい心に響くワードを抜粋します。
そのためには小説と同じく
作品の起承転結を考える必要があるのです。
基本テク③ 曲先に慣れよう
作詞家を志す方の多くは
曲先ではなく詞先から入ることが多いです。
しかし、現在の音楽業界では
詞先での作業というのはあまり見受けられません。
そのため、曲先に慣れる必要があります。
曲先になれるには
インストなど歌の入っていないメロディを
繰り返し聴くとよいでしょう。
ただ、もともとボーカリストならば
音を拾う作業に慣れているかもしれませんが
作詞家の場合は音楽方面ではなく
文学方面から入ってくる方も多いので
そううまくはいきません。
筆者ももともとは詞先で作詞を行っていたため
この部分には苦労しました。
そこでコツをあげるのならば
音の数を事前に認識するということです。
曲先の場合は事前に作曲担当者に
音の数がわかるファイルを提供していただきます。
ボーカルがうたう部分に
いくつ音があるかを認識しておけば
自然と必要な文字数がわかります。
文字数を認識してしまえば
あとはその音の数に言葉をあてはめていくことで
作業は完結します。
もちろん、詞先とは異なり
言葉の数に縛りがあるので
うまく当てはまらない場合もあります。
基本的にはあてはめていくことが大切ですが
どうしても難しいという場合は
思い切って音を増やしていただくように
作曲家側にお願いしてみるのも手です。
曲を変更するのは難しいことですが
よりよい作品をつくっていくには
微調整も大切なのです。