「イコライザー」は、音の周波数ごとにブーストやカットをして音を補正するプラグインです。
イコライザーはミキシングで高い確率で使用するのですが、DTM初心者にとっては音の変化が分かりにくいのが難点。
そこで、今回はDTM初心者でも簡単に分かる、「アナライザーを使ったイコライジング」を紹介しましょう。
イコライジングのポイントが分からないアナタでも、すぐに再現可能です!
アナライザーって何?
アナライザーとは、音の周波数を分析してリアルタイムでグラフ化してくれるプラグインです。
トラックを再生する際にアナライザーを入れておくことで、「今聞いている音は○Hzの音が多い、少ない」というのが見た目で分かります。
アナライザーは、ミキシングとその後のマスタリングで、微妙な音の調整をする時に活躍してくれる便利なプラグインです。
聴覚的に「○Hz辺りを○db調整してみよう」というのが分かれば、アナライザーは不要かもしれません。
ですが、筆者はまだそこまで細かく音を聞き分けできていないので、ミキシングやマスタリングでのイコライジング時にはアナライザーのお世話になっています。
DTMでイコライザーを使う前にすべきこと
ちょっと待ってください!!
イコライザーを使う前に、先に各トラックの下処理をしましょう。
まずは、ドラム、ベース、ギター、打ち込み音源、ボーカルのトラックごとの音量バランスを整えてください。
この曲でしっかり聴かせたいパートや任意のフレーズ、または後ろに下げたいパートを整理しておくことが重要です。
音量がある程度決まったら、次はパン(音を左右に振り分ける)を使ってステレオ感の調整を行います。
この音量と左右への振り分けの調整が終わったら、ミキシングの下処理は完成です。
この時点では、まだアナライザーは見なくても問題ありません。
この後から、音の細かい調整が必要になるので、アナライザーを立ち上げます。
イコライザーとアナライザーの組み合わせ
実際にマスタートラックにアナライザーを立ち上げてみました。
今回使用しているのは、「Waves paz analyzer」という定番のアナライザーです。
アナライザーを立ち上げたら、各トラックをソロの状態にして音源を再生していきます。
すると、以下の画像のようにリアルタイムでグラフが動きます。
画像で言うと「Freq:152」の部分がイコライジングポイントです。
大きな山ほどそこに音が詰まっており、小さいと逆に音が少ないというイメージですね。
画像の全ての山を可変させる必要はありませんが、低音、中音、高音などで気になる部分がある時は、この山になっているポイントをそれぞれ数db調整してみてください。
イコライザーは、基本はカットで使うことが多いです。
ですが、上記のポイントをブーストしたりカットしたりといじることで、周波数ごとの音の変化と調整のコツが徐々に掴めてきます。
イコライザーは奥が深く、ミキシング時でのポイントも1記事では書ききれないほど沢山あります。
ですが、最初はアナライザーを使ってイコライジングに慣れていくと分かりやすいでしょう。
逆に、グラフの谷になっている部分は実音が少ないポイントです。
このポイントは、いくらブーストやカットしても良い結果に繋がりにくいので注意してください。
まとめ
DTM初心者は、イコライザーを使う時にアナライザーで周波数を可視化しておくことで、調整すべきポイントを目で確認できます。
目で見ながら音を調整していくことで、徐々に耳で「この辺りの周波数かな?」とポイントが聞き分けできるようになってきます。
ミキシングは職人のように細かい作業の連続ですが、一つ一つじっくりと向き合って学んでいってください。
お互いに良い楽曲を作れるように成長していきましょう!