BGMやSE、ジングルなどは、テレビやラジオなどで欠かすことのできない存在で、100%までとは言い切れませんが、一つの番組内で耳にしないということはありません。
最近では、YouTubeなどでも個人でBGMやSE、ジングルなどを利用するユーザーが多く、ネット上ではそうした効果的な音を無料で提供するサイトも数多く存在します。
音楽には、人権と同じように著作権というものがあるため、BGMやSE、ジングルなどを使用する多くのユーザーは、著作権フリーの素材を利用するのが一般的です。
もちろん、そうしたフリーの素材を使用することはまったく問題ないことなのですが、もし作曲や録音ができる環境なのであれば、自身で作る方が断然におもしろいです。
そこで今回は、「BGMやSE、ジングルの制作は概要を知ることから」と題しましてお伝えしていきたいと思います。
概要を知ることで、制作がよりスムーズにおこなえるようになりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
BGMの概要を知ることから始めましょう
さて、BGMとはいったいどのような音楽のことなのでしょうか?
BGMとは、バックグランドミュージックの略で、基本的な考え方は、何か別のものを主体とした背景で流れる音楽のことです。
つまり、BGMとは、音楽そのものをメインとして聴くのではなく、それとは別にメインとなるものを効果的に引き立てる役割があるわけです。
例えば、私たちは、音楽を聴きながら仕事をしたり料理を作ったりしますよね?
ドライブやランニング、エクササイズでも音楽を利用することかと思います。
その他にも、駅の構内や喫茶店、レストランなどでも音楽が当たり前のように流れています。
それらの音楽は、リスニングがメインというわけではありません。
しかし、これらの環境が無音の状態だとしたら、不安になったり、集中できなくなったりしてしまいます。
これがBGMの効果なのです。
BGMを作る際のポイントは、その音楽がどのようなシーンで利用されるのかをイメージすることが重要です。
初めは、思うようにイメージできないかもしれませんが、そのような場合は、テレビやラジオ、YouTubeなどのバラエティ系の番組やチャンネルを参考にしましょう。
また、著作権フリーのBGMやSE、ジングルを無料提供しているサイトもぜひチェックしてみてください。
耳を凝らしてじっくり聴いてみることで、BGMの面白さが見えてくるはずです。
SEとジングルについて
SEとは、サウンド・エフェクトの略で、日本では効果音と呼ばれていて、映画やドラマ、アニメ、ゲームなどにおける演出として付け加えられる音のことです。
一方、ジングルとは、番組でCMに入る前後や、放送内の別のコーナーへ移行する際に用いられる短い音楽のことを指します。
SEもジングルも、効果的に使用されるため、これがあるのとないのとでは観て聴く者の受ける印象が大きく変わるので重要な存在だといえます。
実は、SEとジングルは、テレビやラジオが誕生する以前から舞台芸術でも利用されていました。
例えば、日本の歌舞伎や落語で耳にする拍子木を叩く音や出囃子などは、広い意味ではSEやジングルといえます。
SEとジングルを作る際のポイントは、それらが使用される場面に適した音作りでしょう。
こんな話があります。
ある映画で恐ろしい描写のシーンに、本来なら恐怖をあおるようなSEを使用するのですが、たまたま楽しくなるようなSEを使用したところ、より恐ろしいシーンに仕上がったそうです。
音というものは不思議なもので、必ずしもイメージしたものが最善というわけではありません。
効果的に使用する音は、心理的な側面をくみ取ることも重要になるわけですね。
SEやジングルを作る場合も前述のBGMと同様に、初めは多くの映画やドラマなどを参考にしてみるのがいいでしょう。
SEの制作に関しては、技術的な部分が大きいため、すぐに思い通りの音を作り出すことはなかなか難しいですが、既存のSEの多くは、実験を繰り返して偶然に作り出せたものがほとんどです。
まずはたくさんの音を聴くことから始めましょう。
まとめ
「BGMやSE、ジングルの制作は概要を知ることから」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
BGMやSE、ジングルの制作は、実際に作ってみないと分からない面が多いのも事実ですが、映画やドラマなどで使われている音をたくさん聴くことも重要です。
今回お伝えした内容は、BGMやSE、ジングルだけに限らず、あらゆる音楽制作をおこなう際の参考になりますので、ぜひ意識していただければと思います。