音楽活動をしていると耳にする「アーティスト」と「クリエイター」。
このふたつの違いがわかるという方は意外と多くはありません。
「そもそも呼び方が違うだけで意味は同じじゃないの?」
これは、正しいようで正しくはないのです。
つまり、アーティストとクリエイターは似ているようで少し違う意味合いになってきます。
当記事では、作詞家として活動する私が、アーティストとクリエイターの違いについて解説していきたいと思います。
アーティストとは
音楽活動をしていると一番耳にするのが「アーティスト」という単語。
テレビなどで見かけるミュージシャンの多くはこのように呼ばれているので馴染みも深い。
しかし、アーティストとは何を指すのか、クリエイターとの違いは何なのか気になってしまいます。
私は、音楽活動を職業として行う上で自分のことを何と名乗るべきかと考えたことがあります。
アーティストの定義が何なのか、その答えに行き着くのは人それぞれですが。
クリエイターと比べるとアーティストと呼ぶべき人間は限られるのではないでしょうか。
音楽におけるアーティストは基本的にターゲットを絞らない表現者です。
自分の表現したいことを形にするために四苦八苦する人たちを指します。
重視されるのは、技術ではなく感受性。
クオリティを追い求めるではなく、人の心を動かすものを突き詰めて作る人を指すのだと私は思います。
クリエイターとは
クリエイターとは、創ることを生業にしている全ての人を指します。
もっというなれば、仮に職業でなくとも何かを創造しているのならばそれはクリエイターといえるかもしれません。
音楽業界では、「音楽クリエイター」という言葉があります。
テレビなどで活躍するアーティストと異なる点は、基本的には自身で演奏したり歌ったりをしないことが多いということです。
つまり、音楽クリエイターとは作曲や編曲など楽曲を製作し、アーティストに提供する人を指します。
ここで疑問となるのが、作曲家や編曲家との違いです。
実は、音楽クリエイターは近年よく使われるようになった言葉でもあります。
その理由は、DTMがポピュラーになったことがあげられます。
DTMとはデスクトップミュージックを指し、コンピュータと市販のソフトさえあれば、誰でも作曲ができる時代になったのです。
基本的に、音楽クリエイターとはコンピュータを使って作曲を行う方を指す場合が多いといえるでしょう。
筆者はどう思っているか
アーティストとクリエイターの違いについて筆者が出した結論はこうである。
自身の才能や感受性を駆使し、表現者として認められる人間がアーティスト。
一方、他者から何を創るのかを指示され、求められているものを創り上げるのがクリエイター。
つまり、作品そのものだけではなく、創った本人も売り物になっている人は紛れもなくアーティストではないだろうか。
音楽活動者としてこの域に達していないのであれば、自身を名乗るときはクリエイター、もしくはミュージシャンと名乗るが適切であるといえるだろう。
アーティストとクリエイターの違い
アーティストとクリエイターの違いとはなんだろうかと疑問を抱く方は意外と多いです。
しかし、この部分に関しては明確な答えがあるわけではありません。
今回、私が違いとして出した結論は飽くまでも主観でしか過ぎないかもしれないでしょう。
あなたは、音楽アーティストを目指すのでしょうか、それとも音楽クリエイターを目指すのでしょうか。
違いはありますが、どちらとも音楽に携わる立派な仕事です。
それぞれの違いを考え、適切な選択をするために役立てていただければ幸いです。
別の機会がございましたら、もう少し詳しくご紹介させていただきますので、楽しみにしていてください。