【体験談】ジャズミュージシャンからクラシックギターを習いました【PART2】

前回に引き続いての私の体験談になります。これまでただ一人で、しかも独学でエレキギターを弾いていた自分が、全く読めない楽譜を見ながらクラシックギターを弾くのは容易な事ではありませんでした。

両手はそこそこ動くものの、クラシックギターはエレキギターとは全く勝手が違うものです。でもこんな私でも徐々に楽譜が読めるようになり、演奏も少しだけ出来る様になってきました。

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サウンドハウス

【8小節でも正確に弾くのは難しい】

私の先生はとにかく楽譜にうるさい方でした。とくにリズムに関しては。レッスン中に私が弾き始めると、まるでメトロノームの様に必ず目をつむり体でリズムを取られていました。

なので、私が間違わずに引いている時は、体は一定のリズムも取りながら動いてますが、私が曲のどこかでつまずくと、先生も一緒につまずき、「おいおい何やってるんだ」みたいな感じに叱られました。

こんな感じなので、楽譜が読めない私にとって、4分音符と8分音符しかないシンプルな曲の8小節を弾くだけでも大変でした。例えば、「ター、ター」「ター、タタ」「ター、タタ」「ターター」と言った感じの曲でさえもです。

エレキギターをやっていた時には、楽譜を見ずに何曲も弾けるのに、いざクラシックになると、楽譜を見ながら単音の8小節もまともに弾けない自分へ苛立ちを感じましたが、逆にクラシックの奥深さを知ることもできました。

 

【休符の大切さを教えられる】

レッスンで良く注意されたのが「休符」です。これまで休符なんて気にもしたことはありませんでした。エレキギターを弾いていた時は、とにかくテクニカルな演奏ばかりを練習して、ただ弾ければいいといった考えだったので、休符なんて気にしたこともありませんでした。

なので、「タタ、タタ」「ター、休み」みたな感じの曲場合、私は「休み」意識せずに弦を引きっぱなしにしていたので、「タタ、タタ」「ターーン」の様になっていました。先生から、「休符も音符と同じだから無視したら駄目だ」と教えられました。楽譜に忠実に弾くのがクラシックと先生は良く言われましたが、当時の私はその事がどれだけ大事なことか理解することができませんでした。でものちに、二声や分散和音などの練習を行うちに段々とわかるようになりました。

 

サウンドハウス

【とりあえず爪の長さは関係ない】

レッスンの中で私が弾いた後に、「こんな風に弾かないと」と言って、先生がよく見本を見せて下さいました。当時の私が使っていたギターは中古屋で7000円で買った安物で、あまり音が鳴りませんでした。でもこんなギターでも、先生が弾くと私よりも断然大きい音量を奏でていたので、先生が弾くたびに同じギターとは思えませんでした。

「きっと、こんなに大きい音が出せるのは先生の爪が長いからだ!」と思い、思わず先生に爪のことを聞くと、「私は、キーボードを弾かないといけないから、爪は短いよ」と見せて下さいました。確かに先生の爪は短く整えられていました。

この頃の私は、クラシックギターにも興味が増え色々と自分でも勉強する事もあったので、右手の爪を少し伸ばしたりしていましたが、爪のある私よりも音量が全然違ったので、自分の未熟さを痛感しました。爪なんかよりも、もっと練習しないといけない所がまだまだあるんだなと。

先生が、短い爪で「アルハンブラ宮殿の思い出」を弾いて見せて下さった時には、短い爪でトレモロを弾く不思議な姿に唖然とすると同時に、先生への尊敬の気持ちが大きくなりました。

 

【話はまだまだ続く】

今回の体験談はこの辺で終わりますが、レッスンだけでなく、演奏会のエピソードやプライベートに関する話はまだまだあります。もし次の機会があればまた綴らせて頂きたいと思います。

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