実は簡単!?音楽専門学校の最優秀賞ってなに?

こんにちは。会田です。

今回はタイトルの通りでございます。

まさに私自身、音楽専門学校にて最優秀賞卒なのであります。

…というものの特別すごいのか?というのが率直な感想。しかし学年に1人という名誉であることには違いないので、周りからは持ち上げられてばかりでした。なんとも難しいものですね。

 

そんな専門学校の最優秀賞を受賞した私の学生生活をお話しします。

現役学生の方やこれから入学される方、音楽で何か賞を取りたいと思っていらっしゃる方の参考に少しでもなれば幸いです。

 

サウンドハウス

最優秀賞とは?

選考方法

学校や協会、組織によって異なるかと思いますが一例として私の専門学校での選考方法をご紹介します。具体的には聞いていないのですが、何名かの先生方に伺ったものです。

 

まず学生生活の2年間(大学などでは4年間)の総合成績です。

一定のボーダーなどがあるかは定かではありませんが、最優秀賞の証書には「最も成績の優秀だった」との記載があります。成績表を見返してみるとA(良)〜E(悪)の5段階評価でA判定は80%以上でした。

この成績の付け方も様々だと思いますし一概には言えませんが、テストがある教科はそのテストの点数、提出物の提出率、授業出席率などが反映されているものがほとんどかと思います。

 

成績にも影響しますが、私は最優秀賞とともに精勤賞も受賞しました。

残念ながら体調不良で数回欠席してしまいましたが、こちらも表彰されました。毎年の最優秀賞受賞者を見ている限りほとんどの方が皆勤賞または精勤賞を同時受賞しているので加味されているのだと思います。

サウンドハウス

いつどうやって表彰されるの?

私の学校では卒業式の際に卒業証書授与後、発表され表彰される形でした。最優秀賞と優秀賞には景品の金券も授与されました。

年度末の先生方による成績会議にて選考されるそうなので事前に知らされることはありません

 

テストの成績順位を掲示されることはありましたが、学科によって内容が違うので統一のテストや発表などはありませんでした。

 

専門学校に入学した理由

サウンドハウス

なぜ専門学校?

まず大前提として、なぜ専門学校に入学したのかという話。

音楽を学ぶなら大学もありますし様々な音楽教室などもある中で、私は専門を選びました。

 

選択肢として上がったのは大学も視野にはありましたが、行かなかった理由は幾つかあります。

 

まず、自分に合う学校がなかった。環境や先生、授業内容などオープンキャンパスや説明会に行くたびにかなり突っ込んだ話を聞いて回っていましたが、ファーストインパクトで刺さる学校がなかったのです。もちろんどの学校もしっかりされていたしそれぞれに魅力はありました。ただ4年間通う場所として総合的にどうだろう?という引っ掛かりが残り続けていました。

そして学費。4年間分の学費は相当な額なのは調べればすぐ出ます。母子家庭でしたし奨学金を使う予定ではありましたが、大学の4年間と専門の2年間を比較するのではなく2年間を4年分だと思ってしまえば大学に行く必要は無いと考え、大学はやめました。時間濃度を高く捉えるとも言えるでしょうか。前項ともつながりますが4年間かけて行きたいと思える大学がなかったんですね。

 

一方で専門もいくつか比較していましたが、最終的な決め手は好みです。学校の雰囲気だったり授業の感じだったりがその時の自分にとっていいなぁと思えた、というくらいはっきり言えばかなり大雑把だったと思います。ファーストインパクトは俄然こちらの勝ちでした。

 

勉強という目的

将来的に音楽に関わる仕事をしたいという夢があり、その上で音楽に関することに対してほとんど抵抗がないです。

高校までに学校でやっていたお勉強は嫌いではありませんでしたが、はるかに音楽が上回っていたので学校での勉強が音楽ならもっと楽しいのにと思っていました。楽器を演奏するのも音楽鑑賞も理論などの座学も、音楽に関することなら勉強としての意欲が溢れていました。これは今もですね。

 

ここで声を大にして言いたいのが、ただ歌を歌うのが好きとか楽器を弾くのが好きだけなら学校は行かなくてもいいと思います。

それに加えて音楽の勉強をしたいという気持ちがあるから私は学校に入学しました。

 

好きだけど勉強をしたいとは思っていないという人は、ほぼ「不登校」「退学」「単位不足」になっていました。

学校はあくまでも学び舎です。学びたいと思っていないなら行かないほうがいいです。その時間を自分がやりたいことに使った方がよっぽど有意義ですし、お金も無駄にならないですし、なにより他の人の迷惑にもなり兼ねません。

歌が上手くなりたいならボイトレに行けばいい。ギターが上手くなりたいなら教えてくれるプレイヤーだっています。

学校では何を学ぶのか、入学前に必ず知ることができます。聞けば学校も教えてくれます。

 

音楽理論、ソルフェージュ、ボイストレーニング、ライブ演習…

やってみたい、知りたい、興味がある!と勉強意欲をもっていたから、その目的があったからこそ学校に入学したのです。

 

学校生活

年齢、目的、夢、人それぞれの世界

私がいた学年には人数は少なかったけれど、様々な人がいました。

大学卒業してから専門に来た人、1浪で来た人、1度社会人になってから来た人…

休み時間や放課後などの時間に話す機会もあったのでほとんどの人と交流を持っていましたが、実際聞いてみると音楽に対してとても真剣に向き合っている人もいれば そこまではっきりと捉えておらず自分が何をやっていきたいのか不鮮明な人もいました。

それこそ卒業後も交流を持っている人もいますが、今後も仲良くしていきたいなと思える人は正直「やりたいことや本人の意思を持って生きてる人たち」です。

一時期は他の同級生と仲良くできる気がしていませんでしたが、音楽に真剣に向き合っている人の話は面白いと感じるようになったのも学校でいろんな人と話していたからです。学校なんて本当に小さなコミュニティの一つに過ぎないですが、だからこそ関係をもつ重要性はありました。生徒に限らず講師陣とも授業外で交流を持ったり時にはお昼にご一緒したり。

 

とにかく人脈は強い方でした。なので学校から企業案件の話をいただいたり卒業式などの生徒代表もまかされていました。あまり親交のない講師の方にも名前を知っていただけていたり、この辺りは全く意図せずに付随してきたものですが分かりやすく言えば「学級委員長」的な感じに仕上がっていました。

のちに最優秀賞を受賞したのもこの辺りが影響しているとも思えます。

優等生ってなに?

同級生にはそれこそ優等生だと言われていましたが、そもそも優等生ってなんなんでしょう?

あくまで私の見解ですが、当事者としては優等生になろうとしてなっているわけではないです。いつの間にかそう呼ばれていた、という具合。

確かによっぽどの熱を出さない限り毎日学校に行っていましたし、授業はどれも好きだったので意欲的に受けていたと思います。特に座学は得意でもあったので筆記実技ともにほぼ満点しか取っていませんでした。もちろん成績もA判定。

 

ただ周りの人や講師の意見を聞く限り、「毎日授業を受けていてある程度できていれば成績はAにしている。」とのこと。もっと言えばわからない人は別に個別で教えてもらっていたので、学校にさえ行けばA判定です。

なにも難しくないですよね?

やりたいことをやらせてもらえて、好きなことしか学ばない学校に入学して、苦もなく成績はA判定。おまけとして最優秀賞。

 

私のなかでは本当にこれくらいの感覚です。きっと本当に好きなことなら誰にでもできるしやれるはずなんです。特別難しくもなければめちゃくちゃに讃えられるものなのだろうか、と思います。

卒業

卒業後

そんな最優秀賞を受賞した人は卒業後なにしてるの?ということですが、それこそ他の人と大きさ差があるわけではありません。

強いて言えばこうして「こんなことがありました」とお話しすることができているくらいで、特別扱いをされるわけでもありません。

 

たまに聞くのが、大学で言う首席となにかちがうのか?という疑問。

これに関してはそもそも学校によっての判定も異なるため一概に言えないのですが専門学校にも首席という概念があるところもあるようです。それが私の母校ではなく、成績優秀者として優秀賞と最優秀賞が設けられています。卒業式での生徒代表などは総代などといって学校によっては出席番号の早い者の場合もあるそうです。

目指すべきものなのか

もしこれを読んでいる方の中で、これから大学や専門に進むという方。

首席や最優秀賞は目指すべきものなのかということですが、とって損があるものではありません。しっかりと自分のためになるものですし、学校での成績を認められたという証でもあります。

しかし囚われるのはよくないとは思います。あくまでも学業は自分自身のためであって人に認めてもらうために勉強をするのが悪いとは言いませんが、意思をもって勉強や行動にしていく力をつけるのも学校での学びの一つだと私は思います。

 

偉いとか偉くないとも限らず、こういった賞は誰にでも得られるチャンスがあるものです。

私の場合、楽しんで学校に通っていたら選ばれてしまったある種の例外かもしれませんが。

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