心地よい音や歌を聴いて、
心が癒された経験はありませんか?
癒しの歌声のことを
「ヒーリングボイス」や「天使の歌声」
ということがありますが、
実はこのヒーリングボイスは
誰もが自分で出すことができるのです。
自分の歌った声で自分が一番感動するって、
とても幸せなことです。
そこで今回は、自分の心の癒しになる歌い方と
指導法についてご紹介します。
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音楽は癒し
古来より音楽は、
人々の癒しや、神に捧げる祈りのために
使われてきました。
人々の歴史とともに音楽はあり、
娯楽や表現のツールとしても馴染み深いものですが
「音楽療法」という療法があるように、
音は情緒を育み、人を癒してくれるツールです。
やさしい歌声に涙することや、
パワフルな声にパワーをもらうこと、
歌声には不思議な力があります。
自分で声を出して好きな歌を歌った時の、
なんとも言えない爽快感を味わった人も多いでしょう。
でもいつしか、人は音楽に優劣を求めるようになり
「歌が上手くないと歌えない」「人前で歌うことが苦手」と
心の壁を作ってしまうようになったのです。
声は個性
私たち一人一人の声を聴き比べてみると
「全く同じ声の人はいない」と言われるほど、
声には個性があります。
そもそも音は周波数であり、
人の数だけその周波数があるとも言われるんですね。
ですから、声質や周波数が違うのに、
そこで優劣を決めるということ自体が
おかしなことなのです。
一人一人の歌い方が違って当たり前。
まずは「音楽で自由の心を表現する」ことを
心に許していきましょう。
ピアノやギターなどの楽器は、
人の手を通して出される音ですが、
声や歌は「自分」という器を震わせながら
ダイレクトに心の内を映し出されています。
だからこそ、自分の表現を否定されることが
怖いと思うのは当然です。
でも、本来、音楽や歌声は、
楽しんで自由に奏でるものであり
歌は癒しのツールです。
「誰かのために歌う」のではなく
「自分のために歌う」ということを意識してみましょう。
それだけで、少し肩の荷がおりませんか?
ボイス指導の先生へ
ボイス指導の先生たちの元へは、
色々な人が訪れるでしょう。
・歌が上手くなりたい人
・1曲を素敵に歌えるようになりたい人
・かっこよく歌えるようになりたい人…
でも、中には自分の歌声に
癒しを求めてやってくる人もいます。
「なんだか日常に疲れてるけど、気分転換がしたい」
「カラオケに行く元気はないんだけど、
ちょっと好きな歌を口ずさんで癒されたい…」
こんな気分の時って、誰にでもありますよね。
そんな人にこそ、
自分の癒しにつながる歌い方ができたらベストです。
癒しを求めている人へのボイスヒーリング指導は、
声を思い切り大きく出すことや
音程を合わせることなどにはこだわらず、
ただ自分の気持ちと向き合うことをアドバイスしてみましょう。
「今、どんな気持ちですか?」
「今、自分に何と言ってあげたいですか?」
自分に問いかけをすることで、
少し自分の気持ちを確認することができます。
そのあと、「今の自分の感情を歌で表現してみましょう」と
促すことで、
悲しい気持ちや寂しい気持ちが歌声となって出ていき、
心が大きく解放されていきます。
自分の感情に寄り添った後に出る歌声は、
歌う人の気づきや心に解放をもたらす、
素晴らしいヒーリングツールになるのです。
まとめ
「人の癒しにつながる歌い方」について
ご紹介しました。
歌をうまく歌うことが出来たら
もちろん楽しいですよね。
でも、歌を歌うことで自分が癒されたり
幸せになったりすることって、とても嬉しいことです。
お疲れ気味の生徒さんには、
まずは肩の力を抜いて、自分と向き合い
自分の感情を歌にすることができるように
アドバイスしてみましょう。
きっと生徒さん自身が、
自分の声に一番癒されることに気づいてくれますよ。