エレアコの音作りはまず「ココ」をチェックしろ!(ライブ版)

DTMでは上手に録音できるのにライブの現場で「あれ、思ったようにエレアコの音が作れない…」といったことはありませんか?エレアコは現場のキャパサイズや機材でもガラリと音が変わってしまうので、音作りは非常に難しいとされています。

この記事では、「木を見ずに森を見よ!」と、ライブにおけるエレアコの音作りの注意ポイントを解説していきます。

サウンドハウス

エレアコの音作りその1:ピックアップの種類が超重要!

エレアコの定義として、「エレアコという名称で各社メーカーから販売されているもの」と、「アコギにピックアップを装着し音を増幅するもの」の2種類があります。どちらにも共通するのが、磁力の力で電気信号を発生させ音を増幅させるということ。

ピックアップのシステムを入れ替えるとガラリと音の印象に変化が生まれるため、エレアコの音作りでは重要視されてます。ではエレアコに取り付けるピックアップにはどのようなものがあるのでしょうか?

・ピエゾピックアップ

ブリッジサドルサドルの下に仕込み集音する、独特の粘りっ気のあるサウンドのインブリッジPUと、スラム奏法などに役立つボディーヒットを狙うコンタクトピエゾの2種類があります。

・マグネットピックアップ

エレキギターのピックアップと似たような形状で、サウンドホールに取り付けるタイプです。ハウリに強く、大音量の中でもチューニングしやすいといった特性があります。アコギのボディーの音をほぼ拾わないので他のピックアップとデュアル(2系統)で使用することも。。

・コンデンサーピックアップ

ギター内にコンデンサーマイクを仕込むため自然な音が楽しめます。ただし、ハウリングに非常に弱く、ライブ向きではありません。(バンド形態ではほぼ100%使用不可)コンデンサー使用ではない、ダイナミック型の楽器用マイクを代替として使用する人もいます。

現場によってはモニターでハウリングを起こしたり、余計な音を拾ったりとピックアップのシステムを交換すると音作りとは違った問題点も出てきます。

バンドの中で弾くアコギと、弾き語りのアコギなど必要な帯域も異なるため、試奏につぐ試奏を重ねてお気に入りのピックアップを探してみると良いでしょう!(スタジオのエレアコ貸し出しなど利用してみるのも良いです)

エレアコの音作りその2:DIやプリアンプマルチの機能を活用せよ!

アコギの音作りをする上でピックアップも重要ですが、手元でいじれるマルチ機能付きのDIやプリアンプも重宝します。

本来はインピーダンス変換や音の増幅を目的としますが、近年は様々な機能が付属。ツマミを手元でいじるミキサーのような役割を果たすモデルも増えてきています。

EQ
特定した周波数を上げたり下げたりできます。

リバーブ
音の残響音をブレンドしたりMIXしたりできます。

NOTCH
不要なフィードバックを抑えたり、ブーミーになりがちな低音をカットします。

シュミレーション・モデリング機能
往年のアコギの名機をマイク録音したものをシュミレートした機能です。

ミキサー的な役割でもEQ・REVERBはとても便利です。以外と理想のエレアコ音作りは簡単なミキシング(主にリバーブやショートディレイ)の微調整で解決することもあるくらいです。

エレキのクリーンサウンドのようなベタつきが気になる方はモデリング機能付きを推奨します。

原音に対し少しずつWET音をブレンドすると、仮想のアコギのエアー感が増して狙ったサウンドを得られることがあります。

サウンドハウス

エレアコの音作りその3:マイキングも同時に考えるべし!

弾き語りは、マイク1本だけで演奏するほうが抑揚ある演奏ができる!とピックアップを使用しないプロミュージシャンも少なくありません。

歌もギターもコンデンサーマイク一本を立ててマイクに近づいたり離れたりと強弱のダイナミクスのみで表現します。

歌とギターの分離感が気になる方はマイク録りをトライしてみましょう。センターの「ズッシリ」とした音が少しほしい時は、ライン音にコンプを掛けてマイク録りにMIXするなど工夫してみると良いでしょう。

本日、記事で紹介した方法は、氷山の一角。色んな視点を混ぜ合わせることでより多角的に追い込めると思うので、是非チャレンジしてみてくださいね!

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