海外ではエミネムさん、国内では、輪入道さんやKREVAさんなど数々の有名ラッパーがいます。
テレビ番組などはフリースタイルダンジョンという人気番組もあり、ラッパーはますます注目されています。
ラップはラップだけのHIPHOP曲だけではなく、近年では通常の歌ものの楽曲に組み込まれることも少なくはありません。
しかし、ラップ経験のない方がいざラップを作ってみようとすると意外と難しいです。
ラップで重要になるのは、「韻」ですが、この韻を理解している人はあまりにも少ないのです。
そこで当記事では、初心者がラッパーになるための作詞のコツをご紹介させていただきます。
初心者向けラッパーになるための作詞のコツ
あなたは、ラップと聞いて何を想像するでしょうか?
ラップで重要となる「韻」はとても奥が深く、理解しておいて損のない技法です。
当項目では、「韻を踏む」とは何か、具体的にはどのように使えばよいのかご説明していきます。
以下、3つの項目を意識していたければ確実に上達するので、ぜひご一読ください。
韻を踏むって何だろう?
「韻を踏む」とは、実はラップに限って使われるものではありません。
その意味とは、同じ言葉や同じ音を繰り返すということです。
ラップ以外にも、歌謡曲で2回同じ言葉を繰り返す曲を耳にしたことはないでしょうか。
たとえば、小田和正さんの「さよなら」はよい例です。
ちなみに、小説や詩などの読み物でも同様に「韻を踏む」は使われます。
音楽では、韻を踏むことによってリズミカルな印象を与え、文章やフレーズが格段に聞き取りやすくなります。
よって、印象に残りやすくなるため実は中毒性を助長するのです。
童謡にも使われる頭韻を使いこなそう
韻を踏むで覚えておきたいのが「頭韻」です。
頭韻は、頭に同じ音を持つ言葉を繰り返す手法です。
頭韻は子供でも親しみやすくなるため、ラップに限らず童謡などの作詞手法として知られています。
たとえば、童謡「ももたろう」などでも使われていますよね。
「ももたろうさん ももたろうさん おこしにつけたきびだんご」
英語ではアリタレーションといい、立派な作詞手法なので使いこなせるように覚えておきましょう。
母韻と子韻
母韻と子韻を使いこなすことはラップにおいて大切です。
母韻はローマ字の「a,i,u,e,o」を指し、場所などに決まりはなく、節の頭中間や文末で母音で韻を踏みます。
「君は天才 俺は天災 こんな常識 全部 転載」など
英詞ならば、「desire like a fire」なども例に挙げられます。
一方、子韻はローマ字の「a,i,u,e,o」以外の子音で韻を踏むことを指します。
母韻の対となる韻の手法として知られ、基本中の基本なので覚えておきましょう。
ラップの基本は韻を踏む!ただし言葉の乱用はやめよう
ラップでは、同じ言葉や同じ音、同じ母音をもつ言葉を繰り返すことが基本です。
ただし、リズミカルなだけの歌詞や言葉を使うのが適切だとはいえません。
見極めは難しいですが、韻を踏むことだけを意識しすぎるがあまり言葉の乱用になってしまうケースが目立ちます。
これは韻を踏むという表現がどうしても感覚やイメージに頼りがちになってしまいがちだからです。
言葉の繰り返しは、音楽において印象に残りやすいという最大のメリットがあります。
しかし、あまり繰り返し使いすぎると聴いている側にしつこいと思われたり、音楽そのものを台無しにしてしまうこともあるのです。
韻を踏むの基本を勉強し、ラップだけではなく、音楽における作詞手法のひとつとして吸収し、作詞に役立ててください。
するとラッパーになれるというだけではなく、あなたの作詞の技術が格段に広がるといえるでしょう。