私たちは一人ひとり
みんな個性的な一面を持っています。
その要素の一つに
「発達障がい」と呼ばれる症状があります。
文字だけ見てみると「障がい」という言葉が
とてもマイナスイメージに思えてしまうのですが、
実は発達障がいも、性格の違いと同様に
特徴や個性の一つです。
そして、発達障がいをもつ子どもさんたちは、
とても素晴らしい音楽の才能を持っていることが多々あります。
そこで、今回は「発達障がい」と呼ばれる症状を持つ
子どもさんへのピアノレッスンや
音楽を通してワクワクを生み出していく方法について
ご紹介します。
発達障がいってどんな症状?
最近よく耳にするようになった
「発達障がい」という言葉。
発達障がいをざっくりと言えば、
「成長段階において発達に遅れがある子ども」
という意味合いでもあります。
言葉の発達が遅いことや
生活能力、運動能力など症状は人それぞれ違います。
症状は多種多様ですが、最近よく耳にする発達障がいの症状として
次のような障害名が付いていることがあります。
・LD(学習障害)
・ADHD(多動性症候群、注意欠如、多動症)
これらの症状に共通することは、次のような感じです。
・人と一緒に何かをすることが苦手
・自分のリズムで動きたい
これらの特徴があることから
発達障がいがある子たちはコミュニケーションができない
と思われてしまい、
「喜怒哀楽の表現がわかりづらい」と言われることがあります。
でも、実はその真逆で
彼らはとても喜怒哀楽の感情表現が豊かです。
ただ、その表現をする方法がわからない子どもたちが
たくさんいるのも事実です。
そこで、間に入ってくれるのが音楽。
音楽は言葉なくても
伝えられることがたくさんあります。
彼らの感じていることを表現するツールとしても
音楽は最適なのです。
コミュニケーションツールとなる音楽
私たちには感情があり
言葉や態度を使って表現しています。
でも、発達障がいがある子どもたちは
言葉で感情を表現することが難しいんです。
そんな時、自分で音楽を奏でられるようになれば
喜びを全身で音として表現することができるようになります。
フレームドラムを使った療育セッション
発達障がいのある子どもたちは
独特のリズム感を持っていることも多いです。
まずはそのリズム感を引き出すように
先生やママと一緒に手で持つことができるドラムを使って
叩き合いこをしてみましょう。
おすすめは、木枠に片面だけ皮を貼ったフレームドラム。
叩くとなんとも良い音がするため、
子どもたちも興味を持って叩いてくれます。
すると、ただ不規則に叩いているだけではなく、
だんだん個性的なリズムが生まれ始めて来るのです。
この時がチャンス!
「このタイミングで叩いてみよう」と指示して、
ベストタイミングで叩くことができたら上手に褒めてあげましょう。
フレームドラムは、
小さなものでは2,000円台から手に入ります。
音楽指導者は1つは持っておくと良いでしょう。
ピアノで療育レッスン!
ここ何年か、ピアノは音楽療法
(サウンドヒーリング)のツールとしても注目を集めています。
発達障がいがある人の療育としても注目されているため、
多くのお子さんがピアノを習っているのですが
彼らは楽譜が読めないことがほとんどです。
では、どうやって彼らに音を教えているのかというと、
先生が弾いた通りに真似して弾いてもらうという方法。
耳コピです。
子どもの横で、短いフレーズを弾き、
その場ですぐに真似するように伝えましょう。
この時無理強いは禁物。
また、長時間のレッスンも不要です。
彼らはとても賢いので、覚える時はすぐに覚えて、
その記憶は忘れにくいという特徴があります。
ですから、レッスンは短時間でOK。
その後気持ちが晴れるようなリトミック遊びなどをしましょう。
10分のレッスン、
20分のリトミックという感じで時間配分をしておくと、
子どもさんにも「ピアノって楽しいこと」と認識してもらえますよ。
遠隔のリトミックレッスンもおすすめ!
発達障がいがあるお子さんたちは、
安心する自宅でのピアノレッスンを
希望されていることも多いです。
その際、リトミックの遠隔レッスンを提供することもおすすめ。
zoomやスカイプを使った遠隔レッスンであれば、
お子さんは自宅で、講師も自宅からと
お互いのパーソナル領域を守りながら
レッスンすることが可能です。
レッスン内容も、
リズム遊びをしたり、パネルシアターをしたり…
zoomやスカイプであれば
映像を通してレッスンを体験してもらうこともできます。
zoomやスカイプがメジャーになった今こそチャンス。
ピアノ講師の人は、otosica(オトシカ)を通して
発達障がいがあるお子さんへの
リトミック講座のスキルを出品してみましょう。
あなたの才能が、ある一人の小さなお子さんの
ワクワクと喜びにつながる可能性がありますよ。
※otosicaは2020年秋スタートです。
現在クラウドファンディングCAMPFIREにてスタート支援プロジェクトに挑戦中
【日本初】音楽のスキルを気軽に売り買いできるマーケット『otosica』を今秋立ち上げます。音楽の才能を活かしたい方…
まとめ
発達障がいがある子どもさんにとって、
音楽とは感情の解放のツールであり
コミュニケーションのツールでもあります。
まだまだ病気や障害の原因がわからないことも多いのですが、
音楽で発達障がいの子どもたちが癒されることは
統計でもたくさん出ています。
もしもご縁があって発達障がいがある
お子さんのレッスンをすることになった時は、
上記の方法でレッスンをしてみてくださいね。