バンドマンと結婚した体験談…メジャーへ行っても食べれないってホント?

バンドマンと結婚したい…付き合っている内にどんどん好きになり彼も「メジャーデビューして売れたら結婚しよ!」といって、はや5年。周りの友人はどんどん入籍していき、自分だけが置き去り状態。「えっ、本当にバンドマンの彼と結婚できるのか?不安で不安で仕方ない!」というそこのあなた!

現役バンドマンと10年同棲し、結婚した筆者が体験談を交えながら、生々しく「バンドマンとの結婚について」を暴露したいと思います。

バンドマンの口癖「メジャーへ行って売れたら結婚!」は信じない

バンドマンの口癖である「メジャーデビュー」。実はもはやそこまで大きな価値はありません!(ハッキリ断言できます)新人に予算を使えるほど、音楽業界にパワーはないし、月額でお給料を貰っているバンドマンなんてほんの一握りです。

CDが売れたお金やギャランティは、レコーディング費用やツアー費用に吸収されて、給料ゼロ円なんてことも…。著作物の使用料も毎月振り込まれるのではなく(6月・9月・12月・3月)の年4回の分配でヒット曲がなければ微々たるもの。

はっきりいいましょう!バンドマンの収入はとてつもなく不安定です!歩合制なので「お金貰えた!ラッキー!」くらいじゃないとほぼやっていけません。

バンドマンと結婚する前にまず同棲せよ!

さらに、バンドマンと付き合ってるレベルなら「ポロリと弾くギターがかっこいい!」と思ってたはずが、いざ結婚して生活してみると「休日にギャンギャンウッセェ!」と百年の恋も土日のみで覚めるんじゃない?といった事態も。

やれ、エフェクターやら、アンプやらどんどん機材が増えていき、居場所が少なくなっていくのもバンドマンと生活しているアルアルですね。

他にも、野生のミュージシャンを深夜に連れてきたり、ファンの女の子にSNSで袋叩きにされたり正直ロクでもないです。

結婚前に同棲して結婚の疑似体験を済ませておくことを強くオススメします!

同棲してみて嫌なこともたくさんあったのに、「毎日が刺激的で前向きで楽しい!」バンドマンは夢の運び屋なのは間違いありません。筆者はそんなバンドマンと添い遂げる決意をしました。

バンドマンと結婚するまでした準備3つ

バンドマンと結婚する!と考えるのであればキチンとした未来の設計図が要ります。「自分自身が全ての生計を立てていく!」くらいの力も必要です。ここでは結婚までに踏んだ3つの出来事を紹介します。

1・親や家族への紹介ジャブ

結婚するにあたり、「親や家族へどう紹介するのか?」といった点は気になりますよね。
親や家族への紹介は早めにジャブを打ちました。

私は淡々と5年間、兄弟に会わせ、母親に会わせ、最後は父親へ、と外堀りから内にかけて埋めていくようにコンコンと説得しました。初めは嫌な顔をされたり、縁談を進められたりしましたが、宮沢賢治の雨にも負けず、風にも負けず…の一節が流れるくらいゆっくりと時の流れを重ねていきました。

ある日、父親が「もう、いつでも結婚していいから」という許しを得て無事に結婚。ただ、仕事の話をしたら一触即発になるので未だにバンド関係の話は父の前ではご法度です。

逆算しながらポイントを貯めるように会わせていた作戦は(わたしの場合)かなり効果があったとかんじています。

2・副業の準備

彼は死んでもバンドを続ける…と固い決意があったので「副業」の準備を二人ではじめました。幸い彼にはMVを編集したり、DTMを使ったトラック制作などのスキルがあったので、バイトの傍らで「個人事業主」として自分たちで仕事を立ち上げて受注するような流れに。

結婚式の動画や、ナイトワークの紹介で使用する音楽など、やりたくない仕事も率先してくれたおかげで、収入にはあまり困ったことはありません。ツアー時はリモートワーク案件だけ持っていき、メンバー談によるとリハ前まで副業をこなしているそうです。

周りのバンドマンも、ライブハウスの経営、飲食店やBARの経営などバンド活動ができるように自営業の方が多いです。バンドマンという存在が「自分たちで音楽を作り」「自分たちで方向性を決める」といった点から、自営業や個人事業に非常に向いてるなと思います。

3・リアルに貯金

結婚後の予想図をある程度決めたらもう、ひたすら貯金しました。結婚後にお金で揉めて別れてしまうバンドマンカップルを何件も見てきていたので、とにかく出費を抑えて、服や化粧品もオークションで揃え節約。彼は、結婚式は「華やかにパッとしようぜ!」と意気込んでましたが、結婚式は友達だけ呼んで、馴染みのライブバーで細やかなパーティーをしようと提案して同意してもらいました。

本当にバカなのか大事なギターを数本売り、全財産をはたいて買ったであろう婚約指輪が恥ずかしながら今でも宝物です。本人には絶対言わないですけどね。

まとめ

保証のない人生を選択したので万が一の病気や事故に備えて、今でも「ヘソクリ」として隠し貯金をしています。それくらいバンドマンと結婚するのはリスキーで危険な行為なのかもしれません。

正直、これを書いている今日だって不安だらけです。でも、今日も楽しくこれを書けていることもまた事実です!バンドマンの彼女から、バンドマンの奥さんになるのは大変かもしれませんが、選ぶのはやはり自分次第。全ての結婚で悩むバンドマンの彼女を全力で応援します!

サウンドハウス
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