中高生、社会人になってバンドを組むという方も多いです。
バンドによっては、オリジナル楽曲を製作し、さらなるファンの獲得を目指すといったことも珍しくはありません。
しかし、オリジナル楽曲を製作するにあたって、作詞や作曲、編曲といった作業をメンバーの誰が担うのか考える必要がでてきます。
当記事では、「作詞」に焦点をあてた上で、メンバーの誰が作詞をすべきなのか作詞家、バンドマンとして15年以上活動する私が解説していきたいと思います。
作詞担当はメンバーの誰がすべき?
結論からいってしまえば、作詞担当は「ボーカル」がすべきです。
その理由はさまざまですが、詳しくは以下で解説していきます。
それでは、みていきましょう。
ボーカルは表現力の豊かな人が多い
ボーカリストは、表現力の豊かな人が多いです。
楽曲には、その人の人生のバックグラウンドに混在するメッセージが込められています。
自身の経験に基づいたもの、これまで見聞きしてきたもの。
さまざまなものが込められて、ひとつの楽曲となり、メッセージとして解き放たれるのです。
作詞した本人の人生観が垣間見えるというところに価値を見出すファンも多いので、作詞が可能な限りボーカルがすべきです。
歌う人が歌詞を書くべきという風潮
世間一般的に考えると、歌う人が歌詞を書くべきという風潮があります。
これは、逆にいってしまえば書かなくてもよいことになりますが、飽くまでもボーカル以外に作詞に特化したメンバーがいる場合です。
仮にボーカリストが歌詞を書かなかった場合であっても、「解釈力」は求められます。
つまり、歌詞に書いてあることを解釈し、表現することを求められるのです。
解釈という過程がついてまわった場合、他人が書いたものを解釈するのか、自分で書いたものを解釈するのか、どちらがよいかは明白です。
自分で書いたものは、イメージがつきやすいと感じる方が大半なのではないでしょうか。
こうした理由から、歌う人が歌詞を書くべきといった風潮が横行しているのです。
バンドの顔はバンドカラーを前面に
ボーカリストは、バンドの顔です。
バンドとして売れていくためには、バンドカラーを確立する必要があります。
楽曲制作においても、方向性がぶれてしまうと固定のファンはつきにくいです。
ボーカリストに向いている人は、自分の意見をしっかりと持ち、メンバーをまとめることができる人です。
つまり、バンドカラーに対して、一番解釈をしている人間がボーカリストでなければならないのです。
作詞は、「音」と「言葉」でメッセージを伝える楽曲において重要な役割を担っています。
バンドカラーをファンに適切に伝えるためにも、作詞担当はできる限りボーカリストであるほうがよいといえるでしょう。
ボーカルが作詞するメリット
ボーカルが作詞をするメリットは具体的には以下の3つです。
- メッセージがファンに伝わりやすく共感を得やすい
- 楽曲のコンセプトがメンバー全員に伝わりやすい
- バンドカラー確立にブランド化しやすい
ボーカルが作詞をすることで、伝えたいことがファンに伝わりやすくなります。
これは、もちろんボーカリストの表現力、人生のバックグラウンド、語彙力とさまざまな要素が絡んできます。
また、楽曲のコンセプト、方向性をメンバー全員に伝える際にボーカルが中心となるほうが伝わりやすく、もめにくいということもあります。
ほかのメンバーがでしゃばるともめますが、ボーカルがという場合はもめにくいのはわかりますよね。
最後に、バンドの顔は飽くまでもボーカルです。
バンドをブランド化し、売れていくためにはボーカルの才能が試されます。
ボーカルに作詞の才能があるバンドやユニットは売れている傾向にありますよね。
ボーカルが作詞をするということは、これだけ多くのメリットがあるのです。
作詞はボーカルが担当すべき!しかし、得意な人がすべき!
作詞はボーカルが担当すべきというのが結論です。
しかし、バンドの中でボーカル以上に表現力の豊かな人や作詞を得意とする人がいる場合は、この限りではありません。
いない場合は、ボーカルがよい作詞ができるように努力しましょう。