バンド活動において、
スタジオ練習は一番の基礎です。
スタジオ練習を効果的に行うことで、
自身の楽曲のクオリティ向上や、
演奏スキルの上達に繋がります。
しかし、その大事なスタジオ練習では、
「ボーカルが聞こえない」という問題が
度々起きています。
ここでは、
ボーカルがよく聞こえる、
スタジオ練習でのバンドサウンドの作り方を
解説しましょう。
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ボーカルが聞こえる音量バランスの作り方
スタジオ練習でボーカルが聞こえない
バンドの多くは、
ギターやベースの音量が大き過ぎるのが
原因となっています。
演奏している本人は
大きな音で演奏できて気持ち良いでしょうが、
他のメンバーにとっては大き過ぎる音量は
大迷惑です。
各楽器の音量は、
ボーカルの音量に合わせましょう。
ボーカルのマイクは、
備え付けのミキサーを経由して
スピーカーから出力されます。
マイクを挿したチャンネルと
マスターチャンネルのボリュームを、
ハウリングが起きない範囲で
0に近づけてください。
ボリュームフェーダーの上に
「GAIN」つまみが付いているミキサーなら、
GAINも少しずつ上げると
より音量が大きくなります。
ボーカルの音量が決まったら、
次はドラムの音量です。
ドラムは生楽器なので、
音量を調整するには
ドラマーに力加減を調整してもらうしか
方法がありません。
この段階で、
ボーカルとドラムの音量を決めたら、
後はそれに合わせて
ギターとベースの音量を調整することで、
ボーカルが聞きやすい楽器の音量決めの
完成です。
他のメンバーの音が聞きにくくなった時の対処法
ボーカルが聞きやすいバランスになると、
中にはギターが聞こえない
ベースが聞こえないと言う
メンバーが出てくるかもしれません。
また、自分でも音のモニタリングができない
と感じる方もいるでしょう。
そこで、
ギターやベースの音が聞きにくくなった時の
対処法を紹介します。
アンプの位置の重要性
ギターとベースのアンプは、
基本的な場所はスタジオ毎に決まっています。
しかし、
音が聞こえないと感じた場合は、
積極的に移動させてください。
ギタリストやベーシスト自身が
音が聞こえないと感じた時は、
自分のアンプの前で演奏できるように
スタジオ内のレイアウトを作ります。
他のメンバーからもう少し音が欲しい
と言われたら、
アンプの向きを
そのメンバーに向けてあげてください。
音の出る方向を変えるだけで、
音量を上げずに
バランスが取れることが多々あります。
イコライザーを効果的に使う
アンプの位置を調整しても、
まだモニターをしにくい時があります。
こんな時は、
「イコライザー」を活用しましょう。
イコライザーを使うことで、
音の周波数を調整できます。
ポイントは、
「ブーストよりカット優先」です。
イコライザーも、
ボリューム同様上げ続けると
キリがありません。
ベースの音が聞こえない時は、
ギターの低域をカットする。
ギターの音が聞こえないなら
ベースやボーカルの高域をややカットする。
これだけでも、
音の聞こえ方は
大きく変わってくるでしょう。
ギタリストやベーシストの中には、
イコライジングに
強いこだわりがある方もいると思います。
ですが、
スタジオでバランスが悪い音は
ライブに出てもアンバランスです。
自身の求める音と
バンドサウンドの狭間の中で、
上手く調和できるポイントを
探してみてください。
まとめ
スタジオ練習で
ボーカルがしっかり聞こえる音を作るためには、
各メンバー同士で
お互いの音をしっかり感じることが重要です。
聞こえないから
ボリュームを上げるではなく、
聞こえないから下げてもらうことで、
音の飽和が防げるでしょう。
音楽では、
色々な場面で
足し算よりも引き算の考えが
重要視されます。
駆け引き上手は、バンド内でもモテますよ。