【楽器レコーディング・宅録】ICレコーダーを活用しよう!

楽器レコーディング・宅録といえば、今ではDAWやMTRを使用した録音環境がすっかり定着していて、プロアマ問わず、多くのミュージシャンに支持されています。

DAWとMTRは、どちらも音楽制作を目的として構築されたシステムで、工夫さえすれば、持ち運びもできるため、屋外での音楽制作も可能です。

ただ、今すぐ録音したいといった場合は、少々使い勝手が悪い面もあります。

そのようなときにあると便利なのがICレコーダーです。

ICレコーダーは、コンデンサーマイクを搭載したモデルが多く、電源を入れればその場ですぐに録音することができます。

そこで今回は、「【楽器レコーディング・宅録】ICレコーダーを活用しよう!」と題しまして、音楽制作の現場で意外と重宝するICレコーダーの活用術を紹介していこうと思います。

ICレコーダーとは?

ICレコーダーは、フラッシュメモリなどの集積回路(IC)に音声を録音(記録)する電子機器で、海外ではデジタル・ボイス・レコーダーと呼ばれています。

ICレコーダーの多くは、本体にコンデンサーマイクが搭載されていて、電源を入れればその場ですぐに録音ができるため、語学や習い事、講義、会議、取材、楽器の練習など、さまざまな場面で活用できます。

また、録音したデータをSDカードなどに保存できるモデルも多く、ファイルとして持ち運びができるのもICレコーダーの特徴です。

ICレコーダーの魅力

楽器レコーディング・宅録をおこなう際、ICレコーダーは、音楽制作においてさまざまな用途で活用できます。

例えば、ICレコーダーがあれば、楽器ソロやボーカルソロ、アコースティック楽器のアンサンブルなどの録音が簡単におこなえる上、録音したデータは、DAWでミックスとマスタリングを施すことにより、大切なライブ音源として保存することもできます。

もちろん、高音質での録音を求めるとなると、高スペックのICレコーダーが必要になりますが、メーカーから販売されている現行のモデルの場合、音楽制作に特化したものを選ぶことにより、ICレコーダー本体だけで良質な録音が可能です。

その他にもICレコーダーは、比較的容易にフィールドレコーディングができるため、生活音や環境音など、音楽制作に役立つ素材集めにも力を発揮します。

また、外出中に良いフレーズが頭に浮かんだ際、ICレコーダーを携帯しておけば、その場でフレーズを口ずさんでストックすることもできます。

このように、ICレコーダーは、音楽制作のさまざまな場面で活用できるので、楽器レコーディング・宅録をおこなう際、一台あるとかなり重宝します。

ICレコーダーの選び方

ICレコーダーと一口に言っても、メーカーからさまざまなモデルが販売されているので、初めてICレコーダーの購入を検討されている方にとっては、どのモデルを選べばいいのか分かりにくいものです。

ここでは、DAWやMTRで音楽制作をおこなっていることを前提に、ポータブルレコーダーの選び方についてお伝えしていきます。

ICレコーダーの選び方は、下記のポイントを確認にしてください。

 

  • 録音ファイル形式(WAVやMP3など)の確認
  • 内蔵メモリの容量
  • 対応メモリ形式(SDカードなど)の確認
  • 内蔵マイクの種類(マイク可動に対応しているか、指向性の切り替えなど)
  • フィルターの有無(ローカットフィルターやノイズキャンセル機能など)
  • 接続端子の種類(USB、オーディオ入力・出力、外部マイク対応など)
  • バッテリー駆動時間

 

録音ファイル形式は、ほとんどメーカーがWAVやMP3に対応していますが、チェックしておきたい点は、ハイレゾに対応しているかどうかです。

高音質で音を記録したい場合は、DTMのシステムに合わせて、ハイレゾに対応したモデルがおすすめです。

対応メモリ形式に関しては、データ共有しやすいSDカードを採用しているモデルを選びましょう。

内蔵マイクは、可動できて、指向性の切り替えができるものをおすすめします。

フィルターは、フィールドレコーディングをおこなう際に力を発揮する機能です。

接続端子は、パソコンでデータ共有しやすいUSB端子や、オーディオ入力・出力(アナログ、デジタル)端子の有無をチェックしておきましょう。

外部マイクの接続が可能なモデルは、録音環境に合わせて好みのマイクを使用できるため、本格的な実況録音をしたい場合に便利です。

最後にバッテリー駆動時間ですが、基本的には長時間駆動のモデルが望ましいです。

ただし、ACアダプターによる電源供給が可能であれば、屋内での録音をおこなう際はバッテリーを必要としませんので、その辺りもぜひ確認しておきましょう。

まとめ

「【楽器レコーディング・宅録】ICレコーダーを活用しよう!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

楽器レコーディング・宅録は、DAWやMTRを使用するのがもはや一般的ではありますが、ICレコーダーを併用することで、音楽制作の幅は大きく広がります。

ICレコーダーが一台あるとかなり重宝しますので、気になる方は楽器店や大型家電量販店などに足を運んでチェックしてみてくださいね。

皆さんの参考になればうれしいです。

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