ベースストラップの長さは見た目だけじゃない!演奏しやすさも左右する

ベースを立って演奏する時に「あれ、ストラップってどのくらいの長さがいいんだろう」と思ったことありませんか?

初心者はもちろんですが、ある程度慣れてきても急に「なんかしっくりこない」という時がきたり、ベースを買い替えたことで合わなくなったりとたびたび発生する問題です。

しかし、ベースストラップの長さはただ見た目のかっこよさだけに影響を与えるものではありません。演奏しやすさにも影響し、ひいてはライブパフォーマンスにまで影響を及ぼします。

ベースのストラップの長さは「あなたに」とってベストですか?ストラップの長さによって生じる影響と選び方を解説します。

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ベースストラップの長さによって演奏性が変わる

ベースのストラップは「長い方がかっこいい」「いや短い方がかっこいい」と人によって好みはそれぞれでしょう。

短め(高い)・標準・長め(低い)と大きく3段階に分かれますが、これは見た目だけではなくそれぞれのポジションで弾きやすさも異なります。

各ポジションで演奏にどのような影響があるのか解説していきます。

ストラップが短いとハイポジションが弾きやすい

THE ORAL CIGARETTESのベーシスト「あきらかにあきら」さんのように、胸のあたりにベースがくるのがストラップの短いポジションです。

この場合ハイポジション(ボディに近い位置のフレット)が弾きやすくなります。また、座って練習する際とポジションに大きな変化がありません。

しかし、ベースを傾けにくいため1フレット目が遠くなりやすく、ストラップが短いことで少し窮屈に感じやすいポジションでもあります。

  • メリット:ハイポジションの運指が容易、座っている際との差が少ない
  • デメリット:1フレット目が遠い、少し窮屈に感じやすい
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バランスのいい標準的な高さ

スピッツのベーシスト田村さんのように、お腹のあたりにベースがくる(動画1分40秒あたり)のが標準的な位置です。

全体的に手が届くため、バランスがいい持ち方ができます。特に初心者の方はこのぐらいの高さで初めて、微調整していくとしっくり来るポジションが見つけやすいでしょう。

  • メリット:全体的にバランスよく手が届く
  • デメリット:特になし

ストラップが長いとローポジションが弾きやすい

Red Hot Chili Peppersのフリーさんのように、腰のあたりにベースがくるのがストラップの長いポジションです。

ストラップが短い場合とは反対に、ベースを垂直方向に傾けやすくなるためローポジション(ネック側のフレット)が弾きやすくなります。ただし、ハイポジションが弾きにくくなっています。

ここで注意が必要なのが、ボディ側の肘が伸び切るとピックの角度がつけにくくなるということ。ピック弾きの場合は、肘にゆとりを持たせてピックの角度を調節しやすくしましょう。

また、ストラップにゆとりがあるため動きやすくなっています。ベースを抱えて激しくライブパフォーマンスするには最適な長さです。

  • メリット:ローポジションが弾きやすい、動きやすくライブパフォーマンスに適している
  • デメリット:ハイポジションが弾きにくい、肘が伸び切るとピック弾きに不向き
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ベストポジションを見つける4つの選び方

ベースのポジション

ベースのストラップの長さは「演奏性」にも影響を及ぼすということがおわかりいただけたかと思います。

そのため見た目だけではなく、実際に演奏してみて自分に適しているか?確認しながら微調整することをおすすめします。

その時の基準として4つの項目をチェックしてみてください。

  1. 見た目がかっこいいか
  2. 演奏しやすいか
  3. 動きやすいか
  4. 疲れにくいか

まずはやはり見た目ですね。ベースを持った自分の姿がかっこいいと思えれば練習に熱が入るというものです。自分の好きなベーシストを参考にしてみるのもいいでしょう。

次に演奏しやすいか。これは個々人の体形やプレイスタイル、音楽のジャンルによって違うため、何段階か高さを微調整しながら試してみてください。曲ごとにストラップの長さを変えるのもありです。

3つ目に動きやすいか。激しくステージ上を動き回るのか、じっくりとベースを弾くのか自身のライブパフォーマンスも考慮しましょう。

最後に疲れにくいか。例えば肩の負担が大きい、手首がしんどいなどストラップの長さによっては疲れやすいこともあるため、長時間練習しても疲れないポジションを探しましょう。

ベストポジションは人それぞれ違うため、自分にとってぴったりな位置を模索するとグッとプレイしやすくなります。

ストラップの長さで「見た目」だけではなく「演奏性」も変わる

見た目にこだわるのも大事なのですが、演奏性で選ぶことも同じくらい重要です。

自分にとってのベストポジションを探すことが、ベーシストとしての第一歩だと言っても過言ではありません。

微調整を繰り返して一番しっくりくる位置を見つければ、ベースが弾きやすくなりパフォーマンスも向上して一層楽しくなることでしょう。

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