DTMで音楽制作できる環境が整ったのはいいけど、どのように楽曲を作っていけばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、作曲を含め、編曲・アレンジは初心者の方でもコツさえつかめば必ずできるようになります。
「音楽理論を勉強しなくてもいいの?」と疑問に感じる方もいるかと思いますが、音楽理論は楽器の練習とは違って、後からいくらでも勉強することができます。
もちろん、譜面や記号、音楽用語などは知って損することはありませんので、本格的に作曲の勉強を始めたい方は、無理のない程度に楽典や理論書を読んでみるのもいいでしょう。
そこで今回は、「【DTM】編曲・アレンジは耳コピーから始めよう!」と題しまして、DTM初心者の方でも、作曲と編曲・アレンジができる方法をお伝えしていきたいと思います。
作曲と編曲・アレンジは耳コピーから
私たちが普段耳にしている音楽の多くは十二音音階の組み合わせだけで作られています。もちろん、音階には理論上さまざまなパターンが存在しますが、ポピュラー音楽に関しては十二音音階によるものがほとんどです。
もっと分かりやすくいいますと、名曲と呼ばれる楽曲のほとんどは、少なからず誰かの作品の影響を受けて作られています。
皆さんは音楽が好きで音楽制作を始めたと思いますが、さまざまな楽曲を聴いていると、似ているフレーズやコード進行を発見することはありませんか?
ただ、似てはいるものの、楽曲を最後まで通して聴いてみるとまったく別の曲だということが分かります。
これが個性というものです。
好き嫌いは別として、似たようなフレーズやコード進行であったとしても、まったく別の楽曲に仕上がるのは、作曲者の個性というフィルターを通しているからです。
「耳コピーで本当に作曲や編曲・アレンジなんてできるの?」と疑問に思われる方は、ぜひ耳コピーを始めてください。
すると、「わたしだったらこのようにしたいな」という場面に必ず出くわします。
音楽制作におけるオリジナリティは、個性というフィルターを通すことで生まれることを覚えておきましょう。
耳コピーを始めましょう
耳コピーをする際は以下の要点を押さえておきましょう。
- 好みの楽曲(今後自分が作ってみたい楽曲など)を用意する
- リズム系の音(ドラム、パーカッション、ベースなど)をコピーする
- コード(ピアノ、シンセサイザー、ギターなど)をコピーする
- ウワモノ(楽曲のアクセントとなる音)をコピーする
- ボーカル(もしくは主なメロディー)をコピーする
この順番でそれぞれの音をコピーしていきます。
もちろん、最初から完コピ(完璧なコピー)は難しいです。
私が耳コピーをなぜおすすめするかといいますと、耳コピーは、作曲や編曲・アレンジをする際のコツを耳と身体で脳にインプットしていくことができるからです。
DAWを使用している方は、可能なのであれば、MIDIデータを入手しましょう。
MIDIデータは、完コピの答え合わせに活用できるのに加え、DAW上での打ち込みテクニックも同時に勉強することができます。
耳コピーに慣れていない期間は、ぜひMIDIデータをフル活用しましょう。
オリジナルの作品へと移行する方法
耳コピーに慣れてきますと、気付けばオリジナルの楽曲が作れるようになります。
この記事ではDTM環境を前提にお伝えしていますが、ポイントは、イメージしたものがどのような内容なのかをきちんと頭で整理していくことです。
頭でこんがらがってしまう場合は、メモに記しておきましょう。
メロディーとコードが浮かんでいる場合は、先にメロディーとコードを書き出して(打ち込み)いきます。
初めにリズムが浮かんでいる場合は、リズムだけを書き出すのもアリです。
ただ、リズム(ドラムやベース)から楽曲の構成を作り出すのは難しいので、フレーズ(メロディーの一区切り)からコードやリズムをイメージングする練習はしておいた方がいいでしょう。
難しく考える必要はありません、フレーズとは簡単にいえば鼻歌のことです。
あとは、耳コピーをする際に覚えた段取りで編曲・アレンジをしていくだけです。
編曲・アレンジは、頭で描いたものを具現化できる場合もありますが、ほとんどの場合、作業を進めている間にまた違うアイデアが出てきます。
これは、編曲・アレンジだけに限った話ではなく、「こうしなきゃいけない!」といった感じで進めていくと必ず行き詰るので、柔軟性をもって取り組むことが大切です。
まとめ
「【DTM】編曲・アレンジは耳コピーから始めよう!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
作曲と編曲・アレンジは、耳コピーから始めるのがおすすめです。
音楽理論は、楽器の練習とは違って、後からでも勉強することはできます。
多くのミュージシャンは、耳コピーから始めてオリジナルを作曲しています。
音楽制作におけるオリジナリティは、個性というフィルターを通すことで生まれることを覚えておきましょう。
この記事が皆さんの参考になればうれしいです。