リードのカットの違いって何?ファイルド・アンファイルドの特徴

リードの分類を分ける
「カット」の違い、
どっちがどっちか
分からなかったりしませんか?

また、見た目の違いは分かるけど、
カットが変わると何が変わるの?
と思いますよね。

カットの違いによる傾向を知ることで、
自分の演奏したいジャンルに合う
リード選びができるようになるので
覚えておくと便利です。

サウンドハウス

カットの種類と名前

リードのカットは
「ファイルドカット」
「アンファイルドカット」
2種類あります。

しかし、
カットの種類は変わらないのに
別の呼び方をすることごあるので、
それぞれの呼び方をご紹介します。

ファイルドカットの別称

  • シングルカット
  • アメリカンカット
サウンドハウス

アンファイルドカットの別称

  • ダブルカット
  • フレンチカット

と全部で6つの呼び方があり、
メーカーや人によって
呼び方が変わるので
どれがどの種類か覚えておいてください。

カットによる見た目の違い

左が「ファイルドカット」、
右が「アンファイルドカット」のリードです。

ファイルドカットでは、
U字のカット面の下の表皮が削られて
ストレートなライン
になっています。

アンファイルドカットでは、
U字のカットのみです。

ぱっと見で分かる違いなので
どちらがどのタイプか
すぐに覚えられると思います。

たまに表皮が削られている部分が少ないリードや、
U字がストレートに近くなっているものもありますが、
これはモデルによる違いや
モデル内での個体差で
カットの違いではありません。

なので、ラインが
U字とストレートの2つになっているか、
U字のみの1つになっているかで
見分けてください。

サウンドハウス

カットごとの特徴

ファイルドカット

音の立ち上がりが速く
落ち着いたクリアな音
の傾向です。

また、コシが強めで
吹き込んだときの抵抗感が
強めに感じやすくなっています。

コシと振動面の狭さで
柔軟性は低めになりますが、
音のまとまりがあるので
コントロールしやすいリード
です。

 

アンファイルドカット

力強く吹いたときの
耐久性が高くより太く
パワフルな音が出しやすく
なっています。

抵抗感は軽めで
明るい音になる傾向があります。

振動面が広いため柔軟性も高く、
幅広い音色に対応できます。

ただし、
同じカットの種類の中でも
リードのモデルによって、
傾向が変わるため
一概に言いきれないところがあります。

全体の傾向として、
こういうものとして覚えておいてください。

アンファイルドカットの中でも
抵抗感強めだったりしますし、
番手によって感じ方も変わってきてしまいます。

例えば、アンファイルドカットが抵抗軽い
傾向だからと言って、
数字の大きい番手を選んでも軽く吹けるか
という別の話ですので
勘違いしないようにしてください。

VandorenのJAVAというモデルは、
アンファイルドカット(通称、緑JAVA)と
ファイルドカット(通称、赤JAVA)の
両方あるので
カットによる違いの傾向を
比べてみるのもおもしろいですよ。

ジャンルによる利用傾向

クラシックサックスでは「ファイルドカット」が、
ジャズ系サックスでは「アンファイルドカット」
使われることが多くなっています。

発売されているモデル自体が
そのような傾向にあり、
プレイヤーにも好まれています。

特にクラシックで
アンファイルドカットを使う方は稀です。

マウスピースとの相性も
もちろんありますが、
音が荒れることを避けたいため、
音がまとまりやすいという
ファイルドカットの特徴が
マッチしていると考えられます。

まとめ

クラシックはファイルドカット、
ジャズはアンファイルドカットという
一般的な基準はありますが、
カットの違いを知っておくと、
自分の好みの傾向とは
そもそも違うんじゃないか?と
考えることができます。

クラシック向けが
ほぼファイルドカット一択状態で
選択肢が少ないですが、
クラシック向けのアンファイルドカットリードが
存在しないわけでありません。

思い切って
今までと違う方向性のリードを試すことで
気づけることもあるですが、
アンファイルドカットのクラシック向けリード
もあるので思い切って試してみるのもアリですよ。

ぜひ挑戦してみてください。

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