動きで魅了する!アカペラのステージングにおけるポイント

プロ・アマチュア問わず、ステージに立つ人は、ライブに来てくれた人から注目されないなんてことはありません。ステージに立つ以上、少しでもお客さんから「凄い!」、「カッコイイ!」、と思われたいですよね。

そのためには、圧倒的な歌唱力や迫力のあるボイパだけでなく、”ステージング”を加えることで更にグループ全体でのパフォーマンス力がグッと上がります。

今回は、お客さんを「おぉ・・・!!」と思わせるステージングにするためのポイントを解説いたします。

サウンドハウス

ステージングについて

ステージングとは

ステージングとは、ライブなどのステージ上における演者の立ち居振る舞い全般のことを指します。ダンスを取り入れたグループやネタバンドなどは例外ですが、決して振り付けのことではありません。

プロのステージを見たことがある人はわかるかと思いますが、手の動き、指の動き、体の動き、どれを取っても格好いいですよね。逆に、棒立ちで歌っているプロなんて、私は見たことがありません。それだけ、ステージングはパフォーマンスに影響がある、ということです。

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ステージングの種類

ステージングにもいくつか種類があります。

個人でできるステージングとしては、体も使って音楽を表現するということです。例えば、リードボーカルやコーラスなら、音の強弱や音の伸ばしを体を使って表現します。

グループ全体で使うことが多いステージングは、リードボーカルを目立たせたり、曲のポイントとなる部分の盛り上げを表現するものなどがあります。

プロのステージが格好良く見えるのは、これらの動きが取り入れられているからです。

カッコいいステージングにするためのポイント

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体で表現する

まずは自分がどう歌いたいのか、また、どう表現したいのかをイメージする必要があります。ただ闇雲に動くだけでは格好いいステージングにはなりません。

一つの方法として、楽譜に音楽記号を記載すると良いでしょう。そうすることで、練習の段階から、いつ、どのように体や手を動かせばいいのか、というイメージを持つことができます。

例えば、クレッシェンド(だんだん強く演奏する、という意味)の部分であれば、マイクを持っていない手の方を大きく広げていくように動かすことで、音の広がりや音量が大きくなっていくことを表現できます。また、ピアノ(弱く演奏する、という意味)の部分であれば、腕や肩を窄ませて優しく歌っていることを表現できます。

大きく前へ

アマチュアでも取り入れやすく、良くリードボーカルの人がやるステージングです。しかし、自分なりには前に出たと思っていても、客席から見ると何が変わったのかわからない、なんてこともあります。なぜなら、歌いながらだとどうしても一歩が小さくなっていまうからです。何が変わったのかわからなければ、何もやっていないのと同じですので、前に出るのであれば、一歩と言わず、ステージの広さが許す限り大袈裟に前に出るようにしましょう。

また、リードボーカルが前に出るのに合わせて、その他のパートの人は一歩下がるようにすると、更にリードボーカルが前に出ている印象を与えることができます。もちろん、常に後ろで歌っている必要はなく、リードボーカルとのハモりの部分や決めのフレーズ部分などの目立つべき時には、しっかり前に出ることを意識しましょう。

全員で前へ

メンバー全員で行うステージングと言ったらコレです。特に、曲の最後の一番盛り上がる部分でよく使われます。

ポイントは、メンバー全員の動き出しのタイミングと前への出具合を合わせることです。動き出しが揃うことで、勢いが出ます。それを追い風に、足元のスピーカーの横かそれ以上に出ることで、見ている人たちに圧を与えることができます。

歌っている時の顔や姿にも気配りを

歌っている時の姿や顔も、ステージングと言えます。ポップな曲なら明るい感じに歌うべきですし、ラブバラードであれば切なそうに歌うべきです。アマチュアだからといって、遠慮する必要はありません。ステージに上がるからには、プロになりきってパフォーマンスしましょう。

まとめ

今回はカッコいいステージングにするためのポイントを解説しました。どれも簡単に取り入れられるものだと思います。最近の音楽スタジオには全身鏡が常設されているので、動きを合わせる練習の際などに活用すると良いでしょう。

歌だけでなく、ステージングでもお客さんの心を動かせるようになると、更にパフォーマンスの幅が広がるはずです。

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