ライブノルマから脱却!ギャラや仕事を作り出す手順とは

「今月ライブ5本…ノルマで生活費がほとんど無いや」といった若いバンドマンの悲鳴は絶えません。ビートルズやストーンズはライブハウスのノルマほんとに払ってたの?!答えは即答で「NO」ですね。

この記事では、ライブノルマの脱却方法から、ライブでギャラを作り出す手順まで紹介していきたいと思います!

ライブノルマとは

ライブノルマとは、とあるバンドマンが「ライブで儲ける方法は何かないか…あっ、ホールレンタルして後輩にチケットを売らせりゃいい!」とはじめたシステムをライブハウスが採用したことからスタートしたといわれています。

【ホールレンタル代÷出演者数÷チケット代=ノルマチケット数】としてチケットが手渡され、ノルマ枚数に達さないとバンド側が赤字を負担するといったもの。

ライブハウスは実集客がなくても営業利益が確保できるため、ノルマシステムを採用しているハコが大半を占めます。

海外の小さなライブハウスはキャッシュバック制が主流で、ノルマ制度は日本独自のガラパゴス文化といっても過言ではありません。ストーンズやビートルズはノルマなんて言葉を知る由もないのです。(台湾でもノルマ制を採用しているライブハウスがあります)

ライブノルマから脱却する方法

ライブノルマ脱却方法その1:動員を増やす

ライブハウスのノルマから脱却する方法の一つとして、お客さんの動員を増やしてノルマをクリアする方法があります。友達や家族に声をかけてライブ…初めはどのバンドも身内で動員を固めるといった下積みは経験しているかも知れません。

しかし、徐々に声がけしても反応は悪くなる一方…。身内の集客が減る前に、対バンのお客さんを引き込んでノルマを達成できるようにするのは一番の理想形といえるでしょう。

ライブノルマ脱却方法その2:ノルマ有りのライブに出ない

地元で有名になってきたら「このバンドが出ていると宣伝効果がある!」と通常のライブノルマが免除され、チケット1枚あたりにつき◯%をギャラとして支払われるキャッシュバック制に切り替わることも珍しくありません。

また、小さなライブハウスは機材資料【平均:3,000円~5,000円】のみ支払いノルマ無しで出演できるハコもあります。しかし、ノルマ有りのライブが増えるまで数年はかかるのが一般的。

経済的になかなかしんどいですよね?そこでギャラを作り出す方法を伝授します!

ライブノルマにサヨナラ!ギャラを作り出す手順とは

ギャラをもらうには演奏技術は当然ことながら、集客力やライブ力も問われることになります。でも、安心して下さい!どんなバンドも順を追って成長していくもの。

手順その1:ライブバーで投げ銭ライブ修行

ライブハウスにお客さんを集めよう…でもどうやって?という思考になりますよね。まずは、音楽好きと出会いまくりましょう。

ライブハウスとは違い、照明や大きな音は出せませんが「ライブバー」はノルマ制のお店が少ないのがポイントです。

「ライブバーってブルースとかやらないといけないの?」という方もいますが、今は20代後半~経営しているお店も沢山あるのでネットで検索してみると良いでしょう!

不特定多数の人を巻き込んでいくには、チケット代をとらない投げ銭ライブに参加するのがオススメ。お酒が入るとお客さんも盛り上がり結構な額になることもあります。カバー曲を前提にオリジナルを数曲混ぜ込んで、動員をグイグイ増やしていく流れをつくりましょう!

手順その2.キャッシュバック有りのライブに出演する

カバー曲などで色んなライブバーをまわり動員が固定してきたら、チケット制のライブに切り替えていきます。

お客さんが集まりやすい企画ライブなどもゲストバンドにギャラが支払えるのでいよいよ「仕事」としてキャリアがスタート。

ライブバーのマスターにハコ側とキャッシュバックの取り分(一般的にはハコとバンド側の割合が50%Backスタート)を決めてフライヤーやSNSなどで宣伝していきましょう。

【集客の数=ギャランティ】になるので頑張り甲斐がありますよね!

手順その3:ギャラの交渉をする

ライブバーは全国各地に存在します。少しづつ情報交換を繰り返し、他県のバンドをホームに呼び、また自分たちもツアーを組むようにしましょう。全国各地に動員の確保ができ、話題で人が集まるようになればいよいよギャラの交渉です。

交通費や宿代など必要経費から交渉を始めていくと、ライブハウスだけでなく、ショッピングモールや催事などにも誘われることもあります。もちろん各地のロックフェスも同様です。

まとめ

ここで提示したのはあくまで一つの手順。ライブハウスにノルマを支払おうが支払わまいが集客がゼロだとどこのお店も受け入れてくれません。潰れてしまうからです。

ノルマからの脱却=集客からの脱却ではありません。むしろノルマがない分、お店次第で切られるので弱肉強食の世界です。

しかし、やり方次第でイベンターやレーベルに頼らずともライブ収入を得ることができる。自分の力で…それだけで素敵な未来が開けるのではないでしょうか?

 

 

 

サウンドハウス
広告