こんにちは!トランペット吹きのふじけんです。
2020年はコロナ騒動でさまざまな場面で変化が求められています。
「密集」「密閉」「密接」を避け生活するいわゆる「3密」を意識することなどが今後も引き続き求められてくると思います。
そんななか、やはり音楽を楽しみたいという方は多いですが、音楽はどうしても「3密」空間で演奏することが多いです。
たとえば、カラオケ、スタジオ、バーなどコロナウィルスの感染予防の観点からすると向かない場所ばかりです。
そこで今回は自宅でセッションを楽しむためのオススメアプリを紹介させていただきます。
Zoomでのオンラインセッションの楽しみ方
もともと「Zoom」はスマホ、タブレット、パソコンなどで使えるオンライン上でミーティングやセミナーを行うために開発されたアプリケーションです。
日本では自粛期間中にミーティングに限らず「オンライン飲み会」「オンライン人狼」「オンライン映画鑑賞」などが流行し、私も友人たちとよく開催していました。
もちろん、音楽のセッションも楽しめます。
しかし、音楽のセッションは会話などと比べて音のタイミングなどに遅延があるとかなりストレスになります。そこでYAMAHAが開発したアプリケーション「SyncRoom」が役に立ちます。
SyncRoomだけでは映像が映し出せないため、Zoomと併せて利用することで奏者同士が顔を合わせてセッションを行うことができるようになります。
ZoomとSyncRoomを同時に立ち上げる際はZoom側の音声を切って行うとよりスムーズに楽しむことができます。
オンラインセッションでのおすすめアプリ3選
私が実際にオンラインセッションをした際に利用したアプリケーションなどを紹介できればと思います。
有名アーティストたちのように本格的な機材はありませんが、マイクなど音を通す機材などがあれば十分に楽しむことができます。
① iReal Pro
ジャズを楽しむ界隈の方であれば、おそらく利用している方が多いであろうアプリ「iReal Pro」というものを紹介します。
このアプリではジャズスタンダードなど多くのコード譜をダウンロードすることができます。
また、そのコード譜をボサノヴァ、ラテン、スイングジャズなど演奏スタイルを好みのものに選択して「Backing Track」として演奏してくれる機能があります。
「Backing track」とは楽曲のコード部分のみをピアノやギター、ベース、ドラムスが演奏している音声です。
そのため、メロディ楽器であるトランペットやサックスは「Backing track」を流すだけでひとりでセッションを楽しむことができますし、バンド形式でも今日はベースがいないということであれば、アプリが代わりにベースパートを演奏してくれます。
ジャズセッションであれば、基本的にはアドリブを交互に演奏するのでそこまでネット回線のラグを合奏の時ほど気にする必要がないのもいいところです。
② Muse Score
そもそも、演奏する楽譜のネタがないということもあったりするのですが、最近ではオンラインで楽譜やスコアを共有するアプリも開発されています。
私が利用しているのは「Muse Score」というアプリです。
ジャンルはジャズ、クラシック、ブラスバンド、ポップスバンドさまざまなスコアが用意されており、集まったメンバーによってスコアを探しやすいのが特徴です。
以前の記事で紹介した「Wild Side」という楽曲もスコアに書き起こされており、自分のパートだけ音声を消したり、テンポを遅くできるなど練習もしやすい機能がついています。
そして、パソコン上ではバンドスコアを作成できる機能もついていたりと至れり尽くせりです。
正直オンラインセッションであれば十分すぎるほどのスコアが揃っていますし、Zoomで画面共有という機能を使えば全員で楽譜をシェアして閲覧もできるので、セッションが円滑に行えます。
③ ソングブック
こちらのアプリはリード・シートと呼ばれる楽譜でもメロディ、コード、歌詞など基本的な内容のみが記載されているものを中心にしたものが掲載されています。
収録曲をすべて見るには月額で360円かかってしまいますが、ジャズ・ポップスのスタンダード、アニメソングなど多くの楽曲が揃っています。
楽譜を移調する機能もあるため、自分にとって演奏しやすい楽譜にアレンジしやすいのもこのアプリの特徴です。
「ソングブック」と「iReal Pro」があればジャズスタンダードを網羅できるといっても過言ではありません。
まとめ
今回はオンラインミーティングアプリ「Zoom」とYAMAHAが開発した「SyncRoom」などオンラインセッションを楽しむために使えるアプリを紹介させていただきました。
2020年6月現在、コロナ禍の影響でまだ日常が回復しきれていない状況ではありますが、そんななかでも音楽活動を楽しむ一助となれば幸いです。