こんにちは、会田です。
「好きな音楽はなんですか?」
と聞かれた時、なんと答えますか?
具体的なアーティストを言う人もいますが、
大まかな音楽ジャンルを答える方も多くいるかと思います。
クラシック、ジャズ、ポップス、ロック etc…
おそらく多くの方にとって最も身近な音楽といえば
ポップスミュージックでしょう。
そして学校で一度は学び、
1曲程度ならば誰しも知るクラシック。
今回はこの対象的にもみえる二つについて、
違いや特徴などをいくつかまとめてご紹介していきます。
それぞれの特徴
特徴の対比
まずはそれぞれの特徴などをあげたいのですが
はっきり言ってキリがありません!
なのでごく一部ではありますが、
対比させた特徴をあげてみましょう。
クラシック
- 歴史が長い
- 世界共通
- 曲構成は様々
- 作曲家と題名で認知される
- アナログ楽器
- 楽譜は手書きで五線譜
ポップス
- 歴史はまだ短い
- 世界各国それぞれの音楽性がある
- 1曲およそ3分〜6分程度が多い
- アーティストと曲名で認知される
- 生楽器や打ち込みなど形態が多様
- コード譜
少しだけ、のつもりでも
これだけの特徴と違いが見えてきます。
ここからいくつかピックアップして
具体的に深掘りしてみましょう。
歴史ークラシック
言うまでもありませんが、
歴史には大きな違いがあります。
クラシック音楽(古典音楽)にはそもそも
さまざまな時代区分がなされており、
ルーツを辿ると6世紀ごろまで遡ります。
というのも、古典音楽の起源は
グレゴリオ聖歌というキリスト教の典礼に組み込まれていた
聖歌と言われているのです。
そこから多声音楽が派生し、
中世西洋音楽が生まれました。
幾多もの分岐と派生をし続けて、
一括りにクラシックと呼ばれる括りの音楽は数知れず存在します。
主な時代区分は以下のとおり
- 古代音楽
- 中世西洋音楽
- ルネサンス音楽
- バロック音楽
- 古典派音楽
- ロマン派音楽
- 国民楽派
- 印象主義音楽
- 新古典主義音楽
- 近代音楽
- 現代音楽
ここまで来てお気づきに方がいらっしゃるかも知れませんが
「クラシック」と名のつく区分がないのです。
元々クラシックという用語では呼ばれておらず、
19世紀ごろから使われていると言われています。
歴史ーポップス
ここではわかりやすくお伝えするためにあえて
「ポップス」と言う言葉で書いておりますが
本来は「ポピュラーミュージック」と呼びます。
ポップスとはそこから生まれた和製英語なのです。
ポピュラーミュージックの起源は
19世紀後半のヨーロッパの大衆音楽と言われています。
その時点でも様々な形態で派生があり、
現代のポピュラーミュージックに根強く残るものもあります。
ワルツや社交ダンス等の踊りとともに周知が広まったものもあれば、
植民地時代に労働者の間で歌われて広まったものも。
流行の緒(いとぐち)は音楽以外の
日常からだったのです。
大衆音楽が流通してから音楽そのものが一種の娯楽として多くの人へと広まり、
以前は敷居の高かったクラシック音楽も同様に聴衆を増やしました。
現代にも通づることですが
「音楽=身近」となったきっかけにもなっています。
一般にポピュラーミュージックと言われるものの中で
区分を分けることは難しいですが、
日々新しいものが生まれ続けているのが大きな特徴なのかもしれません。
演奏の違い
まずは見た目から。
クラシック
- グランドピアノ
- 弦楽器
- 管楽器
- 打楽器
- 声楽
ポップス
- ボーカル
- ギター
- ベース
- ドラム
- 打ち込み
一般的に使用率の高いもののみを挙げています。
これだけでも同じようなものがあっても形態が違ったり
実際の演奏面は全く別物です。
さらに深掘りしていきましょう。
楽譜
経験者の方ならご存知のことかと思いますが、
クラシックとポップスでは楽譜の形態が別物です。
まずはこちらがクラシック。
ショパンバラード1番の冒頭です。
そしてこちらポップス。
坂本九さんの上を向いて歩こうのコード譜の冒頭部です。
一目瞭然、でしょうか。
クラシックの場合は五線に音符が羅列されており
演奏記号や発想記号など様々記載があります。
一方ポップスの場合、コード譜では小節線とコードのみの記載。
ドラム譜では音符ではなくリズムが記載されています。
これを一括りに楽譜と纏めてしまうのも
いかがなものかと思うこともありますが、
これだけ形態に違いがあります。
クラシック出身の方はコード譜が読めなかったり、
ポップス出身の方は五線譜が読めない、
なんてことはザラにありますね。
楽器が違うからともいえますが、
演奏する時のムーブ(動き)が違うらからともいえるでしょう。
技術面
それぞれを専門的に学ぶとして、
一般にわかりやすく例えると
クラシック=音楽大学
ポップス=音楽専門学校
大かたこんなイメージは強くあるかと思います。
実際、学校に行かなくとも
学ぶ手立てはあるのですが必要な技術はそれぞれ。
クラシックには音符や記号の細やかさから正確性を求められたり、
楽譜及び楽曲の理解力も試されます。
音符は全て楽譜に記されている正解があるものなので、
極め続けるものでもあります。
ポップスははっきり言って正解がないのが当たり前です。
楽譜はあれどアレンジや表現は十人十色で
演奏者によって楽曲は顔色を変えます。
曲のアレンジ力やアンサンブル、
音色など答えのない解を求め続けていきます。
音楽以外の勉強にも通づることですが、
好き嫌いや得意不得意は
こういった求められる技術面も関係しているかと思います。
まとめ
何かと対比させられることがおおい二つですが、
奥底では繋がっていたり影響をもたらしあっているともいえます。
どちらも良さや魅力はたくさんあります。
これを機に更に音楽について知っていただけましたか?
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参考: IMSLP『Ballade No,1, Op.23』(Chopin, Frederic)、MITSUO HAMASAKI コード譜PDF より