クラシックギターを始めたばかりの頃の演奏会って、すごく緊張して上手く弾けないことが多いのではないのでしょうか?私も同じような経験を何度もしてきました。せっかくの発表会の場では、良い演奏をしてみたいですよね。ここでは、私の経験から学んだ、発表会で緊張や失敗を防ぐ3つのポイントをご紹介します。発表会になると何故か上手く弾けなくなるとお悩みの方はぜひ参考にしてみて下さい。
1.発表会で上手く弾けない原因は場慣れをしていないから
練習の時は完ぺきに弾けるのに、いざ人前で演奏すると上手く弾けないことって多いと思います。では、なぜ発表会では上手く弾けないのかと言うと、単に「場慣れをしていない」からです。
私の場合、ジャズミュージシャンのジーパン先生からクラシックギターを習っていたので、何度か、喫茶店や公民館、パーティー会場などで先生のライブで前座をさせて頂きました。なので、私の場合ライブの前座が「発表会」の場でありました。
ライブの前座と聞くとあまり緊張しないイメージを受けるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。ステージに立つと、心臓の鼓動は勝手に早くなり、指は震えてまともに演奏ができたことはありません。
一人で練習をしている時はなんの問題も無く弾けるのに、人前で演奏をするとなぜか弾けなくなるのです。自分でもその理由が分からず凄く悩みました。
でも、ある時ちょっと気づくことがありました。それは、私の行きつけのBARでギターの練習をしていた時です。初めは一人で黙々と練習をしていたのですが、しだいにお店の人や音楽仲間たちが演奏を聞いてくれるようになりました。
もちろん、初めは緊張して上手く弾けませんでしたが、場の雰囲気になれてくると緊張しなくなり、徐々に弾けるようになりました。つまり、これまで発表会になると弾けなくなっていたのは、場の雰囲気になれていなかったからです。
個人的には、場数を踏んで場慣れをして行く事が一番大事だと実感しています。
2.発表会では練習以上のことはできない
では、ステージでは緊張しないのに、上手く弾けない時の原因はなんでしょうか?それは、単に「練習不足」です。発表会では、緊張して実力以上のことはほとんどできません。
例えば練習で100%だとしても、発表会で出せる力は70%ぐらいです。いくらステージ慣れをしていても、練習での仕上がりが80パーセントだったらそれ以上になることはありません。
ある日ジーパン先生と、ジャズのライブを見ていた時の話ですが、私が演奏者の物凄い即興に圧倒されていた時にジーパン先生が、
「君は、あの演奏者があの場で、思い付きに任せたまま弾いていると思っているかもしれないが、そうでは無い。あの人は普段練習していることをただ演奏しているだけなんだ」「練習で出来ないことは、ステージでもできない。たとえ即興でも」と言われたのを今でも覚えています。
緊張もしないのに、発表会で上手く弾けないのは、練習の仕上がりが十分ではないからです。
3.もともとクラシックギターは発表会で緊張しやすいもの
あとこれは役に立つかはわかりませんが、ギターってこういうものなんだと思っていれば、少しは気が楽になるかと思います。どういうことかと言うと、クラシックギターの発表会は、例えばピアノの発表会に比べると緊張しやすいと言うことです。
その理由は、演奏のスタイルの違いです。観客に横向きで演奏するピアノに対し、クラシックギターは、正面を向きながら演奏をするので、これだけで心理的にクラシックギターの方が緊張してしまいます。
なので、クラシックギターは人前で演奏する時は緊張しやすい物なんだと思えば、少しは気が楽になるのではないでしょうか。
発表会で上手く弾く為には、シッカリ練習をして場数を増やしていきましょう!
発表会だけに限らず、何事も場数を踏むことが上達につながります。発表会はそう頻繁はありませんが、家族や、友人たちの前なので演奏をして、人前で演奏する事に慣れていけば次の発表会に繋げることができると思います。そして、練習もしっかりしていけば満足のいく演奏ができると思いますよ!