プロの技術を使おう〜ナレーション上達法〜

ナレーションを録音して、サンプルボイスにしたり、企業への売り込みに使ったりしたいという方も多いでしょう。

最近ではYoutuberやVtuberとして活動する際、声のみで勝負してみたいと考える方も多くなっています。

ですが、専門的なナレーションの勉強をするためには金銭的にも費用がかかるため、いまいち踏み出せない方も多いでしょう。

実際自分で録音したナレーションを聴いてみても、「なんだかな・・・上手くいかない」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、実際にナレーションのプロの方が身につけている基本的なナレーションの技術についてご紹介していきます。

プロの基本的な技術を意識していくだけでも、劇的にナレーションが良くなりますので、是非試してみてください。

サウンドハウス

ナレーションらしいナレーションにするには

 

 

自分のナレーションを録音して聴いてみると、「あれ?なにこれ?薄い表現になってる!」ということはないでしょうか。

実はナレーションのときの話し方と普段の生活での話し方では、喜怒哀楽の込め方が変わってきます。

対面で話す場合、言葉以上に相手の「顔の表情」から様々な情報を得て、頭の中で「言葉の表情」に喜怒哀楽が足されて感情が伝わっているのが原因です。

言葉だけの世界であるナレーションには、声だけで喜怒哀楽や雰囲気を伝える様々な技があります。

ナレーションらしいナレーションにするために、ここでは5つののコツをご紹介していきましょう。

トーンを決める

 

まず、ナレーションする原稿のトーンを決めていきましょう。

ナレーションのトーンとは、原稿の文章の内容の雰囲気と言い換えることができるのではないでしょうか。

例えば、ウィスキーの商品紹介をナレーションするとします。

あなたはウィスキーにどんなイメージがありますか?

おそらく多くの方は、大人の渋い落ち着いた雰囲気をイメージされるのではないでしょうか。

この原稿の雰囲気をしっかりと意識してナレーションしていくことが全体のナレーションの雰囲気を決めるので重要です。

なお、原稿の雰囲気は一つだけでなくいくつも見つけておくと、良いでしょう。

サウンドハウス

表現は2倍大袈裟に

 

実は、ナレーションを普段の話し方で行った場合、喜怒哀楽は50%くらいしか伝わりません。

人間は日常的な会話ではそこまで喜怒哀楽を含んで話しておらず、顔の表情や態度で喜怒哀楽を補っています。

ですが、言葉だけでは態度や顔の表情は伝えられません。

ですので、足りない部分は大げさに喜怒哀楽を表現していかなければ、感情は伝わらないのです

嬉しい時は普段の2倍以上嬉しい気持ちを演じてナレーションしてみましょう。

悲しい時や怒り、楽しさも同様。

とにかく大げさに感情を込めまくってナレーションしてみましょう。

すると不思議なことに、平凡な起伏のないナレーションに、感情の山や谷が表現され、豊かなナレーションに変わっていきます。

試してみてください。

 

間を大胆にとる

 

 

間を大胆に取れず、一定のナレーションになってしまい、伝わらないナレーションになっている方が多いです。

重要な言葉や伝えたいセリフの前、紹介したい商品の固有名詞の前では、大胆に「間」をとってみましょう。

間を作ることで、ナレーションを聴いている方が、ふっと引き込まれます。

より話を聴いてもらえるようになり、伝わるナレーションになるでしょう。

 

サウンドハウス

「速度」が肝!

 

ナレーションでは速度が非常に大事です。

同じナレーション原稿でも速度を変えて表現するだけでも、大きくナレーションのイメージが変わります。

音楽の世界でも曲の速度が変わるだけで、同じ歌詞や曲の進行でも雰囲気が変わるのはご存知でしょうか?

ナレーションも同じです。

速度を変えていくだけで、イメージは変わります。

さきほどのウィスキーの例もそうですが、速度を早くして読むと、爽やかなイメージになりすぎてしまい、ウィスキーのイメージと異なってしまうでしょう。

しっとりと、ゆっくり読んでいくことで、ウィスキーの雰囲気を醸し出せるのが確認できるのではないでしょうか。

 

いくつか録音する

 

様々なバリエーションでナレーションを録ることも重要です。

ナレーション原稿を読んでみて複数の雰囲気を感じたならその雰囲気のメモを取っておきましょう。

それぞれの雰囲気でナレーションをとっていくと表現の多さにびっくりすると思います。

さらに、間のとり方や、スピードを変えたものを録音。

喜怒哀楽の表現の仕方も無限にあります。

何パターンも自分のナレーションを録音して聴いてみるとベストなナレーションが見つかることも多いです。

是非とも、様々なナレーションの表現で録音してみることをおすすめします。

 

まとめ

 

「平凡で面白みに欠けるナレーションだな、ナレーション向いてないな・・・」と思い、ナレーションを諦めてしまう方も多いでしょう。

今回ご紹介したナレーションの技は、ナレーションのプロが実際の現場で行っている基本的な技術です。

ナレーションは経験と技術、それに自分の感性が混ざって良い作品ができます。。

プロの技を体得していけば、ナレーションらしいナレーションにしていくことも可能です。

プロの技を使いながら、何度もナレーションを録音して自分のナレーション技術を磨いていきましょう!

 

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