歴史を知るとニーズが分かる?? 日本ROCK史まとめ

はじめに

音楽の歴史は有史以前に遡り、その起源は定かではありません
(恐らく、音楽の原始は歌声だったのではないかと推測されています)
最古の管楽器ですら、約36,000年前と言われており、音楽は恒久の刻を
人類と共に歩み、今も音楽の世界は広がり続けています。

現在、音楽のジャンルは400種類を超えると言われています。
あまりにも音楽というコンテンツが巨大かつ「深い」ため
音楽制作の現場では、しばしば意思の疎通において困難になる場合があります。

ミュージシャンの皆様も下記のような事柄を一度はご経験されているのではないでしょうか。
・メンバー間でうまくイメージを共有できない。
・依頼主、または依頼主に近しい方とイメージを上手く共有できない。
・リスナーのニーズが掴み切れない。最大公約数を知りたい。
・創造した楽曲に自信はあるものの、ニーズが時代に合っているのか
過去だったのか未来なのか判断しづらい。

これらの問題はすべて「意思疎通」が鍵であり、「共通認識・共通言語」の不足が
一因となっていることが多いです。
そして、これらの問題はビジネスの世界でも良くある問題の一つです。
そこで、今回は「日本のROCK」の歴史を、10年単位でゆるーくまとめてみました。
(詳細をまとめだすとデータ量が莫大すぎるので、今回はゆるーくでご勘弁を)

この記事が、ミュージシャンの皆様のコミュニケーションに貢献したり
何かしらのインスピレーションを獲得していただけるのであれば、とても幸せに思います。

 

1970年代(フォークからニューロックの夜明け)

【活躍したアーティストを一部抜粋】はっぴいえんど・ティンパンアレー・キャロル・RCサクセション

【概要】ビートルズの人気が日本でも爆発。それまで英語で歌うことが主流だったロックに
日本語で歌うことの意味を見出したはっぴいえんど。70年代は日本のロックにとって、まさに夜明けとも
いえる輝きを放った時代。多様なロックのスタイルが産声をあげました。そんな時代のロックはまさに原始の叫び。

現在の音楽シーンにも脈々とその血が受け継がれています。

 

1980年代(メディアの発展と共に歩む激動の時代)

【活躍したアーティストを一部抜粋】BOOWY・ザ_ブルーハーツ・佐野元春・聖飢魔Ⅱ・山下達郎・B’z

【概要】海外の影響を受けつつも、日本人好みに昇華されたロックバンドが続々登場します。
多様化したロックシーンはより裾野を広げ、「インディーズシーン」を生み出しました。
ロックというジャンルに限らず、幅広く広がる中、テレビといったメディアと急速に接近したシーンは
バンドブームを生み出し大衆文化としてのロック、娯楽としてのロック、そしてミリオンセラーの
時代へと向かっていきます。

 

1990年代(メジャーシーンへの浸透、オルタナティブ活性の2面化の時代)

【活躍したアーティストを一部抜粋】X_JAPAN・ラルクアンシエル・JUDY_AND_MARY
・ザ_イエローモンキー・ミスターチルドレン・GLAY・Hi_Standard・椎名林檎・安室奈美恵

【概要】ロックのメジャーシーンへの浸透という点においては、1990年代が一つの区切りとなります。
B’zやミスターチルドレン、ラルクアンシエルなどロック系CDのミリオンセラーも多く誕生しました。
また、音楽業界の隆盛に伴いオルタナティブも活性しビジュアル系・ダンスミュージック・ユーロビート
など新しいスタイルも登場しました。

 

2000年代(Music_New_Normalへの過渡期)

【活躍したアーティストを一部抜粋】
175R・シャカラビッツ・ロードオブメジャー・初音ミク・巡音ルカ

【概要】インターネットの認知が高まり、日本のロックシーンに陰りが見え始めました。
若者たちは新しいインターネットというコンテンツに魅了されました。また、今までは業界が
制限をかけて海外の音楽に触れにくいようにしていましたが(輸入制限やレンタル解禁制限など)
海外の音楽シーンにもインターネットを介して気軽に触れることができるようになりました。

しかし、インターネットはロックシーンにも新しい価値観を創造しました。
2000年代以前はレコード会社を介さずに作品を多くの人に知ってもらうのが困難でしたが
インターネットの普及により状況は一変します。例えばボーカロイドのように、自分の作品を
比較的容易に、世の中に打ち出すことが出来るようになったのです。

 

2010年~現在(Music_New_Normalの時代到来)

【活躍したアーティストを一部抜粋】米津玄師・ワンオクロック・KING_Gnu・Official_髭dandism

【概要】今、音楽業界は変化のときを迎えています。
楽曲のストリーミング配信、コンサート・ライブの配信サービスなど
新たな収益モデルが台頭してきました。
リスナーの選択肢が増え、ネットを介しての発言力も大きくなったので
良い作品に対する口コミで広がる速度が爆発的に速くなりました。

その中で、米津玄師・ワンオクロック・KING_Gnu・Official_髭dandismなど新しいロックな価値観を
提供するアーティストも出てきました。心の琴線に触れる音楽というものは、いつの時代も求められています。

 

さいごに

ヒトの三大芸術と呼ばれる「絵画」「彫刻」「音楽」において
唯一「音楽」にだけ作品の中に「時間軸」が存在します(リズム・タイム)

今回は日本のロックの世界を大きな「時間軸」でゆるーくまとめてみました。

今もヒトの心を掴んで離さない音楽というコンテンツを楽しむための一助となれれば幸いです。

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