現役作詞家が教えるメッセージを伝える作詞のコツ【バラード編】

メッセージを伝えることは
作詞において重要です。

しかし、自分の伝えたいことを音楽にのせる作詞では
文字数を制限されてしまったり
メッセージが音楽にマッチしないなど
時折問題が起こります。

そこで当記事では
現役作詞家として活動する私が
バラードにおけるメッセージを伝える作詞のコツをご紹介します。

最後まで読んでいただければ
あなたの作詞のスキルアップにつながりますので
ぜひご一読ください。

バラードの定義

バラードは、主にピアノなどの鍵盤楽器を用いて
静かな泣ける音楽をつくるのが主流です。

辞書では以下のように定義されています。

  1. 自由な形式の民衆的小叙事詩。物語詩。譚詩(たんし)。
  2. 音楽で、語り物的な歌。また、そのような内容・感情を器楽曲に移したもの。譚詩曲。

もともとは中世のヨーロッパで生まれた詩の方式であり
音楽というよりも
文学的な側面が強い言葉として認識されていました。

音楽に限定していえば
ポピュラー音楽のなかでも
ゆっくりとしたテンポで展開される
感傷的な楽曲という意味合いで認識されています。

現役作詞家が教えるバラードの作詞のコツ

バラードの作詞はできれば
詩先で行うことをおすすめします

現在の音楽業界ではメロディが先にあり
そこに詩をのせていく曲先が主流です。

しかし、
よりメッセージ性が重視されるバラードでは
詩先のほうが良い楽曲になりやすいといえるかもしれません。

楽曲を作る際も
ストーリーがイメージできたほうが曲作りに役立つので
詩先がおすすめといえるでしょう。

また、作詞をする際にはストーリーのなかに
情景と感情をうまく取り入れることも重要です。

たとえば、AメロやBメロでは
曲の主人公がサビで歌う気持ちに至るまでの経緯を表現します。

この際に、曲全体で感情を歌うのもありですが
情景がみえるようにするとより共感を得やすくなります

また、バラードの定番は恋愛ソングです。

恋愛とはいっても
歌う思いというのは異なります。

具体的には以下のようなものがあります。

  1. 片想い
  2. 結婚
  3. 失恋
  4. すれ違い

恋愛のなかでも
どのようなテーマで作詞するかを決めておくと
共感を得やすい作詞ができます。

このようにきちんと絞るようにしましょう。

ヒット曲に共通する重要なこと

実はバラードをはじめとするヒット曲には
共通する重要なことがあります。

それは以下の4つです。

  1. コード進行
  2. 歌詞
  3. 楽曲構成
  4. オリジナリティー

これらのなかでも、もっとも重視したいのが
コード進行です。

実はこのコード進行を使えば
楽曲が必ずヒットするといった
悪魔のコード進行があるのはご存じでしょうか。

そのコード進行とは、ずばりカノン進行です。

カノン進行とは
ルート音が順に下がっていく大逆循環コードです。

例をあげるなら近年のヒット曲には
あいみょんさんのマリーゴールドがあります。

一昔前ならGReeeeNのキセキや
GLAYのHOWEVER
スピッツのチェリーなどもありますね。

これらのコード進行に共通するのがカノン進行なのです。

バラードの作詞は感情を揺さぶる言葉を意識しよう

バラードの作詞では
感情を揺さぶる言葉を意識するのが大切です。

その理由は
バラードはどのジャンルよりも聴かせる音楽だからです。

バラードは全体的にテンポが遅いため
作詞においても選ぶワードによって
影響があらわれます。

音楽においてはカノン進行が適切ですが
作詞においてはこうした部分を
意識しておかねばなりません。

感情を揺さぶる言葉とは
ありがとうやごめんね、愛してるや好きなど。

私たちが普段感じているようで
なかなか口にできない言葉たちです。

これらをうまく使い
ファンの思いを代弁するのが
アーティストの役割ではないでしょうか。

あなたもこれらを意識して
愛されるバラードを生み出してください。

 

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