カホン屋が本気で選ぶおすすめカホン4選!

カホンはマイナーな楽器なのでなかなか出会う機会がありません。

「こんなカホンが欲しい」と思っていても、そう簡単に見つかるものではなく、そういったカホンに巡り会うことは難しいです。

そこで今回は、実際にカホンを作っている私がおすすめするカホンを紹介します。

漠然とカホンが欲しいと思っている人、今のカホンでは満足できないと思っている人、皆様に少しでも参考にしていただきたいです。

おすすめのカホンは反応が良いタイプ

私がおすすめするカホンは、反応が良く指先の細かなテクニックを活かすことができるタイプのカホンです。

上級者の方はフィンガーロール系のテクニックを用いて演奏することが多く、反応の良いカホンを求める傾向にあります。

低音と高音を叩く際にその間を埋める細かなテクニックや、指先の使い方で音の出方を変えるような場合もあります。

また、初心者の方でも反応の良いカホンの方が叩きやすく手が痛くなりません。

手が痛くならないと長く練習できることができます。

そのため、反応の良いカホンは上級者のみならず、初心者にもおすすめのカホンなのです。

カホン屋が本気で選ぶおすすめのカホン4選を紹介!

実際にどのようなカホンがおすすめなのでしょうか?

様々なタイプ、様々なメーカーのカホンがありますが、実際にカホンを作る上で参考にしたカホンや「これはすごい!」と思ったカホンは以下の4つになります。

  • Decora cajon 「8PO-saori460sap」
  • Chaany cajon 「Pedro」
  • 川本楽器工房 忍カホン 「縁 -ENISHI-」
  • yahman cajon 「Navigator 横溝あつしモデル」

ここでは、この4つのカホンの特徴をそれぞれ説明していきます。

Decora cajon 「8PO-saori460sap」

言わずと知れたDecoraカホンの「仙道かおりモデル」です。

カホンを叩く方であれば、Decoraカホンを知っているという方は多いでしょう。

北海道の旭川市に工房を持つカホンメーカーで、多くのパーカッショニストの方がDecoraカホンを愛用しています。

その中でもパーカッショニストの仙道かおりさんと作り上げた「仙道かおりモデル」は人気が高く、カホン内部のスナッピーをon・offする機能が取り付けられています。

打面はエンボス加工されているのでブラシプレイも楽しむことができ、正面の打面は合計8本の弦、右側面の打面はスナッピーと音の違いを楽しむことができます。

8個のペグでそれぞれの弦を独立して調整できる、「カホン愛」が詰め込まれたおすすめカホンです。

 

寸法 W300 x D300 x H460 mm
打面板 デコラオリジナル打面3mm
ボディ打面 TSバーチ4mm
ボディ サペリ突き板貼り

 

Chaany cajon 「Pedro」

Chaayカホンは長野県岡谷市に工房を構えるカホンメーカーです。

Chaayカホンのことを知らないという方でも、独自のアクリル打面やロゴを見たことがあるという方は多いでしょう。

Chaayカホンではたくさんのモデルを製作していますが、その中でも私がオススメするのは「Pedro」というモデルです。

画面はアクリルで、合計8本の弦がタイトで鳴りの良いサウンドを奏でます。

ペグはギターペグの中でも評判の高い「GOTOH製」、胴体版はロシアンバーチにウレタン塗装を施してあります。

裏打面は豊かに響くフィンランドバーチを使用しており、高級感あふれるゴールドメッキの部品を使用しています。

反応の良いタイトなサウンドを求める方にはおすすめのカホンです。

 

寸法 W300 x D300 x H450 mm
打面板 アクリル板
裏打面板 フィンランドバーチ合板/ウレタン塗装(艶消し)
胴体板 ロシアンバーチ合板/ウレタン塗装(艶あり)

 

川本楽器工房 忍カホン 「縁 -ENISHI-」

川本楽器工房は大阪府の寝屋川市に工房を構えるメーカーです。

忍びカホンシリーズを展開し、あの人気ロックバンド「ONE OK ROCK」も愛用しています。

その、忍びカホンシリーズの中でも私がおすすめするのは「縁 -ENISHI-」というモデルです。

なんといってもこのカホンは、内部に共振板が取り付けられているのが特徴で、打面を叩いた時に弦と共に共振板が振動し立体感のあるバズ音を鳴らすことができます。

合計6本の弦とスナッピー、背面二重構造により箱鳴り感を実現させました。

打面はラウンド加工されているため、程よい弾力があり叩きやすいです。

 

寸法 W300 x D310 x H450 mm
打面板 フィンランドバーチ合板(エンボス加工)
横板 国産檜材

 

yahman cajon 「Navigator 横溝あつしモデル」

カホン屋が本気で選ぶおすすめカホンということで、最後はやはり私が作っているカホンを紹介させて頂きます!笑

yahmanカホンは熊本県の荒尾市に工房を構えるカホンメーカーです。

独自の打面形状とサウンドホールで、コアなユーザーにも人気があります。

その中でも私がおすすめするのは「Nvigator 横溝あつしモデル」というモデルです。

このモデルはカホン奏者である横溝あつしさんと共同開発させて頂きました。

両手にぴったりフィットするように繊細にカットされた打面が指先のテクニックを存分に活かしてくれます。

打面をフラットに加工することにより、爪の部分でのフィンガーテクニックでも引っかかることなくプレイできます。

豊かに広がる倍音と、抜けの良いサウンドが魅力で、合計8本の響き線が繊細なフィンガープレイにも抜群に反応してくれるカホンです。

共鳴胴には国産の「ひのき」を使用しており、低音・高音ともにバランスのとれたカホンなので上級者はもちろん初心者にもおすすめです。

 

寸法 W300 x D300 x H450 mm
打面板 ビーチもしくはブビンガ
共鳴胴 国産ひのき

 

気になるカホンは一度問い合わせてみよう

今回はカホンを作っている私が本気で選ぶ、おすすめカホンを4つ紹介しました。

どのカホンもそのメーカー独自のこだわりが見られ、それぞれの音を楽しむことができます。

紹介したカホンは全てハンドメイドで作られているため、購入する際に製作に時間がかかる場合があります。

紹介したカホンの中で気になるものがあれば、一度メーカーに問い合わせてみることをおすすめします。

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