バンド解散の理由としてよく挙げられる
「音楽性の違い」という固定化されたセリフ…。
バンドの内部事情を知らないファンにとっての
建前上のパワーワードですが、
実際の解散理由や脱退原因は思いのほか
人間関係の悪化という
シンプルなひとことに尽きることも。
他のバンドがどのようにメンバー脱退・解散の
一途を辿るのかという原因を
ひとつひとつ紐解いていきましょう。
今現在バンドメンバーとの人間関係で悩んでいる人は、
この記事を読んで自分の悩みと比べてみてください。
バンドの人間関係が悪化する原因
演奏スキルの差
「あいつが上手い!」「あいつが下手だ!」
バンドをやっていれば上手いメンバーと
下手なメンバーが分けられてしまい、
自然とヒエラルキーが生まれてしまいます。
偉そうにされると誰もが嫌な気持ちになるし、
上手いプレイは天性なはずなのに
嫉妬してしまったりと
人間関係が悪化する原因になります。
バンドの将来性への不安
バンドの将来性に疑問や不信感を持ってしまった時点で
メンバー同士の人間関係は不安の一途を辿っていきます。
バンドマンとひとことで言っても、
社会人バンドとして会社員や主婦業などの本業の傍ら
趣味の延長でバンドをしている人や
「音楽で飯を食っていく!」と腹をくくって
バイトと音楽活動を両立させている人も。
「いつになったら売れるのか」
「そもそも本気で活動しているのか」など、
なにかとバンドの将来性の話になると
”夢”と”実生活”への熱量にズレが生じて
人間関係もギクシャクしてしまいます。
人生をミュージシャンとして生きるか
一般人として生きるかのエネルギー量の差が
バンドへの将来の不安や不満に繋がり、
結果的に「このメンバーとはウマが合わない」と
解散の原因になってしまうのです。
金銭問題のトラブル
バンドマンにとって
避けたくとも避けられないのが
お金のトラブルではないでしょうか。
基本的に音楽活動は
なにかと費用もかさみがちなので、
ライブハウスのノルマや物販の借金、
機材代やスタジオ代などの支払いで
金欠になってしまうこともよくある話。
特に同じメンバー内で貧困格差があると、
「今度返すから」「ちょっと立て替えてよ」と
ついつい余裕のあるメンバーに借金を作ってしまい、
挙句の果てに”貸した”・”返した”の
険悪ムードにもなりかねません。
恋愛のトラブル
恋愛のトラブルほどドロドロした関係はありませんが、
ついついモテがちなバンドマンによくあるのは
恋愛が原因でバンド内関係が一瞬で崩壊、というもの。
バンドメンバー同士が恋愛関係に発展し
活動に支障をきたすケースもあれば、
ファンのお客さんに手を出した、出していないの
揉め事もよくあるトラブルではないでしょうか。
特にバンド活動の開始時に
口契約を交わしていても、
一度恋愛に発展してしまうと上手くいくケースは
ほぼほぼ無いので、
結果的にメンバーの脱退などの
原因となってしまうのです。
他メンバー同士の不仲による板挟み
もちろん、巷で言われる
「音楽性の違い」や「方向性の違い」が理由で
バンド解散の危機に陥ることもあります。
もっと噛み砕いて言えば
「やりたいことや音楽の趣味が違った」
「そもそもの性格や考え方が合わない」など
人間臭い理由がほとんどでしょう。
一度メンバー同士の誰かの意見が割れると、
仲良くやっていきたい”平和主義”の
メンバーの居心地も悪くなり、
「お前が辞めるのかよ?!」というような仲裁役が
自らバンドを去ることも少なくはありません。
人間関係の悪化でバンドを辞めたい!でもメンバーが悪いの?
所属しているバンド内の人間関係に亀裂が生じた時
当事者であっても中立の立場であっても
一度トラブルシューティングを行ってみてください。
バンドマンゆえついついカッとなったり
感情的になってしまいがちですが、
物事をひとつひとつ分析して原因を摘むことで
バンド内の空気も変わるかもしれません。
客観視して原因をマインドマップ化してみよう
情熱的な一面を持つバンドマンはついつい
表面上の感情に左右されて行動してしまいがちですが
一度不仲の原因を客観的な立場から見て
頭の中を整理することも大切です。
そこで役に立つのが
マインドマップと呼ばれる
頭や気持ちの整理整頓術。
心や頭の中に引っかかっている
悩みや不安・不満の原因を紙に書き出し
「なぜそうなった?」という原因の深堀りと
「どうすれば解決するか」という考えを紐付けしてみると、
自ずと答えに近づくことができます。
自分が悪いという選択肢をまず疑ってみよう
バンドメンバーに不満を抱えて
フラストレーションが溜まっているいるのであれば
いっそのことメンバーに胸の内を打ち明けてみるのも吉。
バンドに情熱を注いでいるメンバーほど
あなたの不満を真摯に受け止め、
一緒に解決策を導き出してくれる
手助けをしてくれます。
ただし、「だから何?」というような
反応を見せるメンバーは
そもそもバンドへの愛が無いか、
ビジネスライクな音楽を求めているということも。
こんなふうにメンバーのバンド愛を試してみるのも
不仲の犯人や不満の解消に繋がります。
どうしても改善しないなら辞めるのも手の一つ
自分なりにトラブルシューティングも行い、
メンバーにも熱い思いを伝えて
燃え尽きてしまったら、
潔く身を引くという悲しい現実も
受け入れなければいけません。
ただし一度去ると決めたら未練のないように、
自分のできる限りを尽くしてから
バンド解散・メンバー脱退の案を提案しましょう。
まとめ
「バンドをこれ以上続けられない!」と
悩んでいる気持ちも分かりますが、
同じステージでともに苦楽を味わった
メンバーの気持ちも一度振り返って
もう一度よく考えてみてください。
逆に振り返っても
「これ以上留まってもいいことが無い」と思えたなら、
それはあなたの貴重な時間の無駄です(キッパリ)。
悩む時間を練習やスキルアップに費やすほうが
よっぽど自分の為になるので、
悩むより改革・革命を起こしてみるほうが
懸命なようですね。