締め切りが近い…レコーディングが近いのに歌詞が全く浮かばないってことはありませんか?!曲やメロディは書けても、作詞に時間がかかってしまう…といったソングライターは少なくありません。今回は、作詞で歌詞が浮かばない時に使える裏技を紹介していきたいと思います!
作詞が浮かばない時の裏技.1:登場人物のキャラ設定を明確化
世の中に存在するほとんどの歌詞では「人」が出てきます。キャラクターにおける一人一人の人格を明確化することをペルソナ設定と呼びます。
具体的には、女の子は何歳?どこに住んでいる?趣味は?といった多角的な物事から設定を作り出すことを指し、ストーリーを膨よかにするのが目的です。
相手だけではなく、一人称の視点も細かく設定することで、「誰から誰に向けている歌詞か?」といったボンヤリとした指向性や内容をハッキリさせる効果に長けています。
歌詞が浮かばない時はキャラクターや登場人物から固めてしまうのも手法の一つですよ。
作詞が浮かばない時の裏技.2:資料を徹底的に収集して単語を引用
人物像の設定を細かくしたらシーンを決定して資料を集めましょう。例えば物語の舞台が海辺なら、検索エンジンで「海辺 画像」と検索。
海辺の写真に映るものを視覚で確認し「砂浜」「海」「太陽」など一つ一つ単語を引用してストックしていくといいでしょう。
さらに海辺をズームインしていき、海の家やビーチといったシーンごとにフォーカスしていき、沢山のディテールを文字に起こして収集していきます。
めんどくさい作業だからといって、小説や他の歌詞からは絶対に引用にしないように!
パクリダメ絶対!
作詞が浮かばない時の裏技.3:連想ゲームでストーリーを組み立てる
人物やシーンが揃ってきたら大きな紙に書き出して、断片的な単語から連想する言葉をマインドマップ状にしてどんどん繋げていきましょう。短文でも、長文でも構いません。
・君と電車で海へ行く
・僕はビーチでサンダルを失くす
・15年後、彼女をよく見たらサンダルだった
など思いつく短編ストーリーをどんどん書きとめていきす。人物にシーンが重ね合わさると沸々とアイデアが湧き出てくるような気がしませんか?!
あとは出揃った物語をホッチキスで繋げるように並べかえていきます。ただの風景描写ならないように、感情表現もマインドマップ化しておくのがコツです!
作詞が浮かばない時の裏技.3:物語を歌詞へ置き換える
「物語のあらすじも完成し、さぁ提出!」と勢いあまりそうですが、このままだと、ただの短編小説ですよね?あくまでも作詞であり、歌詞なのでメロディに合わせてブラッシュアップしていきましょう。
人物像やストーリーや流れをしっかり作り込んでおけば、あとは映画監督のように「どこのカットを使用するか?」「どこを強調するか?」といったカット&ペースト作業を丹念に繰り返すだけ。
さらに、曲に寄り添うように
- 比喩法
- 対句法
- 倒置法
- 反復(リフレイン)
- 体言止め
- 擬人法
- 韻踏み
といったお馴染みの作詞技術を用いて完成品に仕上げていきましょう。
まとめ
最後にまとめとして、歌詞が全然思い浮かばない時は
・登場人物を徹底して見直しておくこと
・シーンにおけるディテールを細かく単語に落とすこと
・ストーリーは連想ゲームで組み立ててていくこと
この3つを削ぎ落としていく事で「自分がどんな歌詞を書いているか?」という作詞の方向性が見えてくるでしょう。建物を立てるように土台さえしっかりして魂を吹き込んでおけば、技術が乏しくても人に共感を得る歌詞の作成は十分に可能です!
うわ~とパニックに陥り悩んでしまう前に、今一度一つ一つの項目を深堀りしてスランプからの脱却を目指しましょう!