ドラムをやってみたいと思われた方。
映画の『セッション』を観てやりたくなった!
ジャズドラムを初めて見たらかっこよかった!
ドラムが1番楽しそう!
きっかけは様々でしょう。
私も、最初に憧れたのがドラマーでした。
ですが、友達にドラマーがいたので、ギターを選びました。
その思いは捨てきれず、30才を過ぎてから始めることになります。
やってみると、想像していたよりも簡単です。
(上手くなるには難しいです!)
ただ、ギターやベースとは全然違うように感じます。
今回は、ドラムをやってみたいと思った方向けに、他の楽器と比べながらお話していきたいと思います。
ドラムは楽しい
ドラムはなんと言っても打楽器です。
叩くだけで音が出ます。
おもちゃのタンバリンを叩く娘を見ていても思いますが、適当にやっただけでも本当に楽しいものです。
そして、連続で叩くと、リズムのようなものが生まれ、それに合わせて体を動かす。
音楽というものの根源的な楽しさと言えるでしょう!
その打楽器の進化版というか、複合されたものがドラムです。
クラシックの世界では、シンバルのみ、ティンパニのみのように打楽器は別々のものとされていますよね?
あるとき(鼓笛隊の人と言われています)、「あれ?これ1人で出来るやん!」
と思った人がいて、それからなんやかんやあって現在のドラムセットが出来上がりました。
ドラムセットになったから難しくなった
そうです。
ドラムセットみたいに複雑なものに仕上がったから難しくなったのです。
なにせ、両手両足で別々の打楽器を叩くのですから。
考えたやつ出て来い!
まあまあ、そうおっしゃらずに。
この発明によって、打楽器担当は1人でいいやということになり、その結果ポピュラー音楽が生まれてくるのですから。
しかも、進化の過程で、洗練されていき、それほど難しくなくなってきたのです。
あれ?
やってみたらできるやん。
これがドラムを始めてやったときの、ほとんどの人の感想だと思います。
両手両足で別々のことをする。
頭で考えると難しそうに思いますが、これって車の運転でも同じことをやっています。
他の言い方をすれば、たいていの運動のときにやっていることなのです。
ドラムは運動に似ている
ドラムは、単純化すると
物を棒で叩く
足でレバーを踏む
という2つ(4本の手足)の動作の組み合わせです。
やってみると、本当に運動に近いなあと感じると思います。
野球でバットを振って玉を打つ
などは似ていると思います。
また、水泳でクロールをしながら息つぎをする、みたいなことでもほとんど同じようなレベルの両手両足の使い方だと思います。
運動神経が良い人が多いけど、そうじゃない道もある
ドラマーの話を聞いていて、やはり「運動神経はよかった」というような人が多いのは事実です。
それが、センスということに近いのかもしれません。
ドラムは本当に体力を使いますし、何曲もやっていると腕も足もパンパンになってきます。
それに打ち勝てるような体力や筋力があるのが理想です。
また、力のバランスやタイミングなど、理屈で説明しずらいことを、考えずにできしまう人の方が、上達のスピードが早いとだろうと思います。
なら、つきつめると筋肉ムキムキの格闘家が、ドラムに向いているんじゃないのか?
と思いますよね。
(実際、ボクシングのように激しく叩きまくるドラマーは多いです)
いやーでも音楽というのは多様で、それだけでは面白くないんですよね。
こう、女の子バンドで、見るからに文科系の子がドラムを優しく叩いていて
めっちゃいいやん!
ということもあるのです。
なので、体力も筋力もない女性でも、ためらわずに始めて欲しいですね。
女性ドラマーは正直かなりかっこいいです。
ドラムは練習場所が限られる
ドラムを始めるにあたって、1番大きな壁が「練習場所が限られる」という点です。
中学時代の友人は、家の車庫にドラムセットを置いて、そこで練習していました。
高校時代の友人は、家にサイレントドラムのキットを置き、それで練習していました。
現在の私は、スタジオに行き練習をしています。
現代で、そこそこ都会でドラムを始める方は、基本的にスタジオに行くことになります。
それが、1つ目のハードルとなることは確かです。
けっこう面倒くさい
ドラムは定期的に練習を続けないと上手くなりません。
他の楽器もそうですが。
これがギターなら、夜中に酔った勢いでちょっと弾く(家族には迷惑)なんてことも可能ですが、ドラムは無理です。
昼間の、スタジオが開いている時間に、予約を入れて練習しに行かなければなりません。
私は自転車で20分ほどのスタジオをよく使っています。
ですが、雨の日や風の日はすぐに心が折れます。
特に、ライブの予定もなく、新しくやらないといけない曲はなく、腕が衰えないためにだけスタジオに入る、というようなときにはもうダメです。
なにか自分に言い訳をしてスタジオに行きません。
コツコツやれる人か、目の前に目標がある人には強い
書いていて自分のだらしなさを反省しています。
ですので、私の反対。
コツコツできる人(ジョギングを続けられる人みたいなイメージ)か、目の前に目標(ライブなど)がある人は大丈夫だと思います。
リズム感は鍛えられる
楽器をやっていると絶対に言われるこの「リズム感」。
いったいどこでどうやって手に入れるの?
と思いますよね。
ドラムをやっている人はリズム感がいい。
これは半分当たっていて、半分違うと思います。
正解としては、やってたら鍛えられてくる。
ということだと思います。
ドラムなんてまさにそうですけど、楽器は全てそうです。
メトロノームに合わせてひたすら練習ですね。
このときも、他の楽器とは違って音程を変えるなどの逃げ場がないので、本当にコツコツです。
他の楽器やDTMに活きてくる
ドラムをやることによって、リズム感がよくなって、他の楽器にも活きてきていると思います。
また、DTMでドラムパートを作るときには、ドラムの基本的なことが分かっている方が絶対にいいです。
ドラムのことが分かっていないと、どこか変なリズムになってしまいます。
ドラムはやっていると本当に楽しいです。
練習をしていて、1番早く時間が過ぎるのがドラムです。
終わったら疲れてますが、いい運動になっているのでしょう。
あなたにも、ぜひこの楽しさを味わって欲しいと思います!