音楽をやっていると、自分の作り上げた表現を誰かに聞いてもらいたいと思いますよね。
その場が「演奏会」になります。
コンサートといっても、10人前後をお招きして開催するサロンコンサートから、ホールで演奏するリサイタル形式の演奏会まで幅広くあります。
演奏会を開いてみたいけれど、初めての演奏会ってどんな風に進めていくと良いのか全くわからないという人も多いでしょう。
そこで、音楽をシェアしたい人のために、演奏会の企画ってどうやって進めるのか、また演奏会当日までの準備や心得についてご紹介していきますね。
演奏会を企画しよう!
「演奏会をやってみよう!」と思ったら、まずは演奏会の形式から考えましょう。
単独でやるのか、誰かとやるのか、ここから考えていきます。
一人でやる場合は、企画から本番まですべて1人で執り行うことになりますが、自分好みの演奏会に仕上げることができるでしょう。
2人で演奏会をするのも幅が広がって楽しいですし、1人で演奏会をするのも個性を表現できやすくなるというメリットがあります。
また、大規模なホールで演奏会をするのか、大切な人をご招待して優雅にサロンコンサートにするのか、演奏会のスタイルも考えましょう。
会場との打ち合わせ
演奏会場が決まったら、事前の打ち合わせはとても大切です。
電話だけで打ち合わせを済ませるのではなく、必ず会場に出向いてホール担当者と打ち合わせしておきましょう。
まず、担当者に自分が開催する演奏会がどんな目的であるのか、どんな段取りで進行していくのかを伝えます。
打ち合わせでは以下のようなことを確認しておきましょう。
◆ステージ
・マイクは何本必要なのか
・マイクなど持ち込む場合は可能なのか
・ピアノは何台必要か
・ピアノの椅子はどのタイプを使うのか
・ピアノの調律は必要か
・装飾は可能なのか
・花台は借りることができるのか
・必要な音響機材はあるのか
・カメラマンの場所は確保できるのか
・照明のカラーの指定
・録画は可能なのか
◆ステージ以外
・受け付け用テーブル、椅子、控室用のテーブルはいくつ使うのか
・搬入口の場所
・控室は何室使用するのか
・出演者専用のトイレはあるのか
司会進行の確保
また、演奏会にナレーションを加えたい時もありますよね。演奏会当日は、かなりバタバタしますし、心に余裕がなくなってしまいがちです。
そんな中で「司会だから」といって自分でプログラムを読むのではなく、どなたか別の司会やナレーターにお願いしましょう。
otosica(オトシカ)では多くのナレーターの人が登録していますので、otosica(オトシカ)で自分好みのナレーターさんを見つけて、演奏会の司会進行をお願いしてみることも一つの方法です。
詳細は要確認
会場によっては、「演奏会の際はこのセットしか貸し出しできない」などプランが決まっている場合もあります。
会場の規則についての確認をしっかりした上で、自分たちの演奏会の主旨や意図を伝え、あらかじめピックアップしておき、確認漏れがないように確認していきましょう。
演奏会あるある!こんなトラブルに注意!
演奏会の準備をしている時、思いがけないトラブルが起こることもあります。次のようなトラブルを回避するためにも、事前の確認をしっかり行っておきましょう。
遅刻に関しての時間超過
「演奏会当日、予測しない悪天候になり、演奏会の開始が遅れてしまいホールの延長料金を払った」という話もあります。
大きなホールの場合、延長料金もかなりの金額になるので、予定外の出費はかなりの痛手です。
急なスタッフの欠員
「お手伝いスタッフとして頼んでいた人が、急用や病気で来れなくなった」なんてトラブルもあります。
演奏会のお手伝いはチケットもぎりやドアマンなど目に見える部分と、目に見えない部分の配慮など細やかな部分があります。
1人のスタッフがいくつかの仕事を兼任していると、急な欠席時に多くの箇所に穴が開いてしまうことになります。
万が一に備えて臨機応変に対応できるように、スタッフの仕事は兼任んがないように、人数を少し多めに取っておきましょう。
スタッフ・出演者の駐車場の確保
演奏会の際は、スタッフや搬入スタッフの駐車場の確保が必要になる場合もあります。その際、搬入車両の駐車場を何台か、あらかじめ会場側に確保をお願いしましょう。
会場によっては、搬入車両のナンバーと搬入車両証明書が必要になる場合があります。事前に確認しておきましょう。
まとめ
はじめての演奏会の企画や当日までの準備・心得についてご紹介しました。
誰かに自分の演奏を聴いてもらうといことは、とてもドキドキすることです。でもせっかくだったら出演者側も聴いてくれる側も、楽しい音楽の時間を過ごしたいですよね。
ご紹介した準備や打ち合わせの内容や、会場ごとに異なる場合もありますが、一通りの流れを理解しておくことでずいぶん動きやすくなりますよ。
まずは演奏会を成功するためにも、演奏と同じくらい万全の体制で準備しておきましょう。