現役作詞家が教えるメッセージを伝える作詞のコツ【ロック編】

メッセージを伝えることは
作詞において重要です。

しかし、自分の伝えたいことを音楽にのせる作詞では
文字数を制限されてしまったり
メッセージが音楽にマッチしないなど
時折問題が起こります。

特にロックというジャンルは
奇抜な音楽がイメージされるため
メッセージが伝わりにくい印象です。

音楽はたとえロックでも
メッセージが伝わらなければ意味がありません。

そこで当記事では、現役作詞家として活動する私が
ロックにおけるメッセージを伝える作詞のコツをご紹介します。

最後まで読んでいただければ
あなたの作詞のスキルアップにつながりますので
ぜひご一読ください。

ロックにはバラードもある

まず、ロックが奇抜な音楽という
先入観を捨てましょう。

実際にロックにはバラードなども存在しており
ヴィジュアル系バンドなどが歌う曲のなかにも
人を泣かせる曲は数多く存在します。

バラードであれば感情移入がしやすいので
メッセージが伝わりやすくなります。

しかし、バラードではなく
バリバリのロックンロールで思いを伝えたいという方もいます。

もちろん、バラードでなくとも
思いを伝えることはできます。

大切なのは先入観を捨てることなのです。

戦争放棄を歌った楽曲も多く存在する

ロックのテーマのなかに古くから存在するのが
ラブ&ピース」です。

戦争放棄を願うロックンローラーは数多くいますし
そういった楽曲も存在します。

日本でも生粋のロックンローラーとして知られた
忌野清志郎さんはこんな言葉を残しています。

「ロックでメッセージを伝えるのはダサいなんて言ってる奴は、ロックをわかってないと思う」

つまり、ロックでメッセージを伝えるには
ロックをわかる必要があるのです。

ロックはウィキペディアでは以下のように説明されています。

  1. 曲を自作
  2. バンドスタイル(ギター、ベース、ドラムスが主流)の演奏
  3. アーティストの自主性で成り立つ音楽。そして、尚かつソウル、R&Bなどではないということである
抽象的ではありますが
これらをまとめていうのなら「自由」といえます。

型にはまっているようでいないのがロックなのです。

ロックの作詞のコツ

ロックの作詞のコツは
自分に素直になることです。

難しく考えずシンプルに答えを導き出せばよいのです。

殴り捨てた言葉が
そのままファンに伝わるメッセージとなります。

とはいえ、ロックの作詞をする上で
意識しておきたいこともあります。

それは、あなたのファン層の
求めているものを知ることです。

ロックといってもさまざまあります。

例えば

  • 王道ロックーーーー忌野清志郎さん、矢沢永吉さん、大友康平さんなど
  • ポップスロックーーーーミスターチルドレン、サザンオールスターズなど
  • ヴィジュアル系ロックーーーーXJAPAN、GLAYなど

王道のロックであれば
先ほどいったように自分の思いに正直になり
言葉を殴り書きにするのもよいのかもしれません。

しかし、ミスターチルドレンやサザンオールスターズは
少年や思春期の男性の思いを伝えるために言葉を導き出したり
邦楽であって洋楽にきこえるような工夫を数多く施しています。

XJAPANやGLAYはヴィジュアル系ロックですので
憂いや悲しみ、妬みなど人間の負の感情を歌うことも多いです。

ヴィジュアル系好きなファンは
幻想的な世界観を好む傾向にありますので
一般的には使われないような難しい言葉を多用すると
心をつかみやすいでしょう。

現に筆者も過去に
ヴィジュアル系バンドのボーカリストをしていた経験がありますが
その際に作成した楽曲ではそのような言葉を多用していました。

技術的な面を増やしたい場合は
辞書などで言葉の持ち数を増やし
作詞に備えるようにしましょう。

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